13日(日本時間14日)、故郷米・アラバマ州タスカルーサに近いバーミンガムのバートウ・アリーナで初防衛戦に挑んだ、WBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)の報酬は、意外と安く140万ドル(約1億7300万円)。
挑戦者のテキサスの高校教師、同級9位エリック・モリナ(米)には25万ドル(約3100万円)が支払われた。
今年1月17日(日本時間18日)、ラスベガスで時のWBC世界同級王者バーメイン・スティバーン(カナダ)に挑んだ時のワイルダーの報酬は、スティバーンの91万ドル(約1億1300万円)を凌ぐ100万ドル(約1億2400万円)だった。
王者の気になる次の防衛戦は、同級6位ルーカス・ブラウン(豪)=22戦全勝(19KO)無敗=が、「多分、私の次の対戦相手になる」(ワイルダー)。
しかし、WBA同級ランキングで3位に付けるブラウンは、WBA同級正規王者ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)への挑戦を狙っているといわれ、よりリスクのあるワイルダー=34戦全勝(33KO)無敗=への挑戦の誘いに乗るかどうかは、今後の交渉次第。
米国期待の世界ヘビー級王者が、ビッグマネーを掴む戦いは、豊富な資金力を持つ同級1位の指名挑戦者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)戦、そしてウラジミール・クリチコ(ウクライナ)との王者対決ということになる。
「入札」を嫌うアル・ヘイモンが、今後どのように交渉力を発揮して行くのか、大いに注目したい。