IBF世界フェザー級タイトルマッチ。王者イフゲニー・グラドビッチ(ロシア)vs同級1位リー・セルビー(英)。30日(日本時間31日)、英・ロンドンン、O2アリーナ。王者グラドビッチは5度目の防衛戦。敵地で指名挑戦者を迎え撃つ。
いつものように打って出るチャンピオン。しかし、挑戦者は足を使いながら上手く交わす。
セルビーの左アッパーがグラドビッチを捕らえる。
前に出るグラドビッチ。しかし、いなされバランスを崩されたところにセルビーのパンチがヒット。
このラウンドも、王者の攻撃をセルビーは動いて交わしながらヒットを奪う。
4R。
ようやくエンジンがかかって来た王者は、強引に前に出る。
グラドビッチの右がセルビーを捕らえる。
しかし、挑戦者も良く動いて反撃。
ペースを上げてきた王者だが、この日の攻撃はいまひとつ不正確。
動いて交わして打つ。セルビーの技巧がグラドビッチの攻撃を上手く寸断した。
出血のグラドビッチにドクターチェックが入る。
ドクターの勧告を受け入れ、デオン・ドワート(南ア)主審はここで試合をストップ。
スコアは80-72、79-73、79-73の3-0。力みの目立つブラドビッチを、セルビーは上手いボクシングで制した。
28歳の新チャンピオンは、The Barry Boy Assassin(バーリーの暗殺者)と言われるほどの怖さがないスタイル的にも、地元リングで防衛戦をこなしていくことになりそうで、指名戦までに二つの選択防衛戦を消化する意思を明らかにしている。