WBO世界Sフライ級に暫定王座が設置される。これは右拳の負傷でチャンピオン井上尚弥(大橋)選手が試合から遠ざかっている為で、決定戦は同級1位ワリート・パレナス(比)vs同級2位デビッド・カルモナ(メキシコ)の間で、6月20日(日本時間21日)、メキシコシティで開催される。
ウォーズ・カツマタのリングネームで日本のリングに上がっていたこともあるパレナスは、24勝(21KO)6敗。類まれな強打を持つ傍ら、後楽園ホールで、オスカー・ブランケット(メキシコ)に初回僅か33秒で倒された試合では、打たれもろさもあらわにされた。
対するカルモナは、19勝(8KO)2敗4分の24歳。2013年12月、当時の王者オマール・ナルバエス(亜)の持つ王座に挑んだ試合では、7回TKO負け。今度が2度目の世界戦となる。
なお、この試合の勝者は、90日以内に井上選手との対戦が義務付けらており、井上選手の復帰を睨んだ急ごしらえの、マッチメイクという感はぬぐえない。