WBA世界ミドル級タイトルマッチ。正規王者ダニエル・ジェイコブス(米)vs挑戦者同級4位カレブ・トラックス(米)。24日(日本時間25日)、米・イリノイ州シカゴ・UICパビリオン。ジェイコブスはこれが初防衛戦。28勝(25KO)1敗。
静かな立ち上り。何とか先手を取ろうとする挑戦者だが、王者は足を使いながらリラックスした動きでこれを交わす。
インサイドから左アッパーを突き上げるチャンピオン。
挑戦者のパンチはうまくいなされた。
試合のペースはジェイコブスへ。
数は少ないが、王者のパンチは威力十分。
何とか突破口を見出そうとするトラックスだが、ジェイコブスには当たらない。
隙を見て王者の強打が挑戦者を襲う。
ジェイコブスは時折サウスポーにチェンジしながらステップを踏み、機を見て強打を飛ばす。
前に出る挑戦者だが、上手い王者にパンチは当たらない。距離が詰まってもジェイコブスは一枚上。接近戦でも上回る。
必死に前に出る挑戦者だが、王者は冷静に交わして強打を打ち込む。
王者の一方的リードで迎えた最終ラウンド。
ジェイコブスの右で、トラックスはヨロヨロと後退。
ジェイコブスは横殴りの右を中心に、連打を畳み掛ける。
ここでデイブ・スミス主審は試合をストップ。TKOタイム12回2分12秒。
のらりくらりとした展開で最終ラウンドまで進んだ試合だったが、最後の詰めは素晴らしかったジェイコブス。
今後、自らの名前をアピールするには、もっと積極的なスタイルが要求されるだろう。