WBO世界Sライト級王座決定戦。前WBO世界ライト級王者で同級1位のテレンス・クロフォード(米)と、同級5位トーマス・ドゥローメ(プエルトリコ)が、米テキサス州アーリントンのカレッジ・パーク・センターで王座を争った。(18日・日本時間19日)
25戦全勝(17KO)無敗。ライト級王座を返上して2階級制覇に挑む、クロフォード。
一方のドゥローメは、これまで22勝(14KO)1敗。主要4団体で世界上位にランクされている。
上はダラス近隣のフォートワース出身の、元世界王者ポーリー・アヤラ(98年、辰吉丈一郎選手と対戦し、きわどい負傷判定試合)。かつてのライバルの息子のデビュー戦勝利を聞いて祝福。
下はパコ・バルカッセルWBO会長と、ビクトル・パズ立会人(米)。
打って出たドゥローメだが、クロフォードには当たらない。
クロフォードのリードパンチがドゥローメを捕らえる。
思い切ったパンチを振り回して行くドゥメーロ。
クロフォードはしっかり守って左ストレートを突き刺す。
第3ラウンド。
クロフォード得意の左右のスイッチ戦法。インサイドから放たれるパンチはスピード十分。
ドゥローメのパンチを見切ったクロフォードは、右を叩き付ける。
第6ラウンド。
相変わらずパワー十分なブローを放っていくドゥローメ。しかし、クロフォードを捕らえることは出来ない。
クロフォードの早いワン・ツーで、ロープまで後退のドゥローメは、すかさず追撃するクロフォードの前についにダウン。
立ち上がって来たドゥローメをコーナーに追い込んだクロフォードは、連打から右の横殴りを叩きつけ、再びドゥローメをキャンバスへ転がした。
ここも立ち上がって来たドゥローメだが、クロフォードの追撃は鋭い。
TKOタイム6回1分51秒。
鮮やかな勝利でクロフォードが2階級制覇達成。
今後が大いに楽しみな新王者クロフォード。初防衛戦は最上位ランカーとの対戦が義務付けられることが予想される。
最新ランキング最上位の2位クリス・アルジェリ(米)は、5月29日(現地時間)、ニューヨークでアミール・カーン(英)と対戦。3位にはルスラン・プロドロニコフ(ロシア)との大激戦を制したばかりの、ルーカス・マティセ(亜)が控えている。