WBA世界Sバンタム級”正規”王者スコット・クイッグ(英)擁するプロモター、エディ・ハーンは7月18日(現地時間)、英・マンチェスター・アリーナを予約。IBF世界同級王者カール・フランプトン(英)との王座統一戦開催を目論んだが、これは失敗。
ハーンとクイッグは、ネックとなっているTV放映問題を一気に解決しようと、150万ポンド(約2億7千万円)のオファーを公に公開して、フランプトン陣営に対戦を迫ったが、これが逆効果で、「WBAにはスーパー王者が存在し、クイッグは正式な王者なんかじゃない」とまで言われる始末。
この報に、「正規王者クイッグは、スーパー王者リゴンドーに挑戦すべし」と訴えている、WBA世界同級スーパー王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)陣営がすぐさま反応。代わりに英国での対戦を迫ったが、ハーンは「リゴンドーなんて誰も言ってないよ」と、つれない返事。
ハーンが新たにあげた7月18日のクイッグの対戦相手候補は、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(比)と、元王者キコ・マルティネス(スペイン)。
やはり7月18日(現地時間)に、マカオで再起第2戦目を計画していたドネアは、このオファーに大乗り気で、「英国で戦っても良い」と即答。既に両陣営の間で対戦交渉が始まったことも明かされており、「対戦合意」が待たれる。
WBC世界同級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)との対戦を希望するドネアだが、サンタクルスは指名防衛戦(vs1位ウーゴ・ルイス)の消化を迫られており、メイvsパック戦アンダーカード出場試合は、WBCの承認がおりずノンタイトル戦になる模様。
従ってサンタクルスのビッグネームとの対戦は、実現するにしても今秋以降になると予測される。ドネアはその前に何らかの王座を奪って、「王者対決」に持ち込みたいところであり、クイッグ戦は、願ってもないチャンスとなる。
交渉がうまくまとまることを期待!。