11日(日本時間12日)、ニューヨークのバークレイズ・センターで開催された、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)。メインのSライト級チャンピオン対決、WBC&WBA統一王者ダニー・ガルシア(米)vsIBF王者ラモント・ピーターソン(米)のノンタイトル戦は、ガルシアが12回判定勝ち。
距離を取って足を使うピーターソンに攻め込むガルシアだが、この日は行き過ぎない。大人しい展開の中、動き続けるピーターソンに、ヒット数で上回ったガルシアリードで迎えた8回、ピーターソンが出てくる。
打ち合いは望むところのガルシアも応戦し、ようやく観衆が沸く。10回から再び足を速めたピーターソンに対し、ガルシアは失速気味。11回、ポイントを奪ったピーターソンは、最終回終了間際には左フックを好打。ガルシア、あわやダウンかと思わせるところで試合終了ゴングを聞いた。
スコアは114-114、115-113、115-113の2-0。僅差の判定をモノにしたガルシアは30勝(17KO)無敗。試合後、ウェルター級に上げることを明言。敗れたピーターソンは、33勝(17KO)3敗1分。IBF王座は剥奪されることになる。
WBO世界ミドル級王者アンディ・リー(アイルランド)vs前王者ピーター・クイリン(米)の一戦は、12回引き分け。スコアは113-112、112-113、113-113。
約1年ぶりのリング登場となるクイリンは、前日計量で1.4ポンドオーバーで失格。ノンタイトル戦となった試合は、初回からダウンを奪ったクイリンが、3回にもダウンを追加しリード。サウスポーの王者はカウンターの右フックを狙うが、中盤は膠着状態。
7回、リーの右フックで膝を付いたクイリンにカウントが入ったが、ダメージはない。その後は両選手一歩も譲らない展開で、最終回終了ゴングを聞いた。クイリンの攻勢点が評価されたかとも思われたが、結果は三者三様のドローに終わった。
リーは34勝(24KO)2敗1分、王座復帰ならず、全勝レコードが途切れたクイリンは、31勝(22KO)1分無敗。
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