11日(日本時間12日)、プエルトリコ・サンファンで行われたWBO世界Sフェザー級タイトルマッチ。王者オルランド・サリド(メキシコ)に、同級13位のローマン・マルティネス(プエルトリコ)が挑んだ一戦は、地元のマルティネスが12回判定勝ちで新王者。スコアは114-111、115-110、116-109の3-0。
立ち上がり、体格で上回るマルティネスが左ジャブで試合を組み立てる。接近戦を挑むサリドだが、思うようにいかず3回には挑戦者のワン・ツーで王者がダウン。4回には奮起したサリドが攻めたが、5回、マルティネスの連打でサリドはこの試合2度目のダウン。
しかし、その後も王者はボディアタックで挑戦者に襲い掛かり、試合は激しい打ち合いに。消耗戦となった終盤11回、サリドはローブローで減点1。最後までサリドの前進を阻んだマルティネスの手が上がった。
3度目の王座返り咲きに成功したマルティネスは29勝(17KO)2敗2分。初防衛に失敗したサリドは、42勝(29KO)13敗2分1NC。
アンダーカードには、昨年9月、タイでIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロン(タイ)に挑戦。ダウンを奪いながら、12回僅差のスプリット判定を失ったマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)が登場。
ビクトル・ルイス(メキシコ)を3回1分32秒TKOに破り、空位のWBOラテン・フライ級王座を獲得した。再起に成功したアローヨは16勝(14KO)2敗。