WBC世界Sフライ級タイトルマッチ。王者カルロス・クアドラス(メキシコ・帝拳)vs同級1位ルイス・コンセプシオン(パナマ)。4日(日本時間5日)、メキシコ・メテペク。クアドラスは3度目の防衛戦。
29歳の挑戦者はフライ級王座奪還に失敗して以来、約3年半ぶりの世界戦。勝てば2階級制覇達成となるだけに気合十分。
ハードヒッター同士、KO決着必至の予想の中、試合開始ゴングが鳴った。
フットワークを使いながら左を伸ばすチャンピオン。
挑戦者は自慢の強打を振るって前進。
クアドラスのコンパクトなパンチが、コンセプシオンの出鼻を抑えた。
コンセプシオンも以前のように行ったきりのワンパターンではなく、パンチ力を殺さないようにしながら、ボクシングを組み立て、技術的、精神的な進歩を見せた。
第6ラウンド。リードを許した挑戦者がポイント挽回。
第8ラウンド。右まぶたをカットしたコンセプシオンにドクターチェックが入る。
8回、一気に畳み掛けたクアドラス。ストップの期待も高まったが。
終盤、あばらを痛めたかスローダウンのクアドラス。
しかし、要所で有効打を決め、最後まで主導権を渡さなかった。
挑戦者もよく頑張り試合終了。
しかし、判定は大差でクアドラス。
スコアは117-111、117-111、118-110の3-0。
左はクアドラスのサルバドール・ブリマン・マネジャー。右は父レヒナルドと一緒に、プロモシオネス・デル・プエブロ(大衆のプロモーション)を運営する、オスワルド・キュキュレ代表。
指名挑戦者を退け、3度目の防衛に成功したクアドラスは、32勝(25KO)無敗1分。
今後の防衛ロードに注目。