4日(日本時間5日)、メキシコ・メテペクで開催されたWBC世界Sフライ級タイトルマッチ。王者カルロス・クアドラス(メキシコ・帝拳)vs同級1位ルイス・コンセプシオン(パナマ)の一戦は、クアドラスが12回判定勝ち。スコアは118-110、117-111、117-111の3-0。
試合はガードを下げたいつものスタイルで強打を振るっていくコンセプシオンに対し、クアドラスはフットワークを駆使し、左ジャブ、ワン・ツーで対抗しながら、隙をみては自ら仕掛け、上手くポイントをピックアップ。
序盤からリードを奪った王者が、逆転を狙う挑戦者を最後まで寄せ付けず、3度目の防衛に成功。クアドラスは32勝(25KO)無敗1分。約3年半ぶりの世界戦で2階級制覇を狙ったものの、果たせなかったコンセプシオンは、32勝(23KO)4敗。
アンダーカードでは、前WBO世界Lフライ級王者で、現在はIBF世界同級8位にランクされるラモン・ガルシア(メキシコ)と、OPBF同級王者・WBC世界同級3位のジョナサン・タコニング(比)が対戦。
サウスポー同士の一戦は、前に出て強打を振るタコニングに対し、ガルシアが足を使いながら迎え撃つ展開。しかし、次第にパワーに勝る比国人がメキシカンを追い詰めていく。
そして迎えた第10ラウンド、タコニングの右フックでガルシアが腰砕けとなり、ロープに弾けとんだ所で試合はストップ。
これで8連続KO勝利となったタコニングは、21勝(18KO)2敗1分。IBF世界同級王座決定戦に続く黒星となったガルシアは、20勝(12KO)6敗1分。
元OPBF・東洋太平洋スーパーバンタム級王者仲里 繁 氏の子息、仲里周磨(ナカザト)選手が、福岡・北小倉体育館でのフェザー級新人王予選で、濵村貴成(宮崎ワールド)選手を初回KOで破り、プロデビュー戦を飾っています。