80歳にして精力的プロモート活動を続けるトップ・ランク社のボブ・アラムは、6月、7月とビッグ・プロモートを企画。
6月9日(日本時間10日)はラスベガスで、マニー・パッキアオ(比)vsティモシー・ブラッドリー(米)のWBO世界ウェルター級タイトル戦。ここには、5階級制覇のWBO世界バンタム級王者ホルへ・アルセ(メキシコ)の防衛戦もセット(相手未定)される模様。
かねてからアラムは、ドネアvsアルセ戦の実現を口にしていて、日本のファンはやきもきさせられていたが、アラムは軽量級ビッグマッチの主役、4階級制覇のWBO世界Sバンタム級王者ノニト・ドネア(比)の次戦を、7月14日(日本時間15日)に開催する意向。
そしてここには、パッキアオと大接戦を演じたファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)のWBO世界ライト級タイトル戦を持ってくる構想にある。
マルケスは4階級制覇を狙い4月21日(現地時間)、WBO世界Sライト級1位セサール・レネ・クエンカ(亜)と対戦。試合にはWBO同級の暫定王座が賭けられる。これは、パッキアオに挑むブラッドリーが王座を持つクラス。意味のない暫定戦とは、ちょっと趣は違う?
アラムはマルケスの勝利を見越しているが、42勝(1KO)3NCという渋いKO率のサウスポーのやりにくさを買う声もなくはない。しかし、パッキアオを追い詰めたマルケスから想像すると、どのような形でクエンカに勝利するのかが問われる試合になってくる。
そして、7月の試合ではライト級タイトル戦で出場。ということは、同級暫定王者リッキー・バーンズ(英)との王座統一戦(マルケスはライト級王座を保持)が実現?
モーゼス。
178センチの長身の技巧派バーンズは、3月10日(現地時間)地元で元王者パウルス・モーゼス(ナミビア)相手に防衛戦を予定。33歳となった日本でもおなじみのモーゼスには、厳しい予想が立っており、バーンズの防衛が予想される。
いずれにしても、ブラッドリーがパッキアオに勝ってしまうかもしれないし、あらゆる想定に対し、どうとでも出来てしまうような、うまい構想。これは、凄い。(^O^)/
さて、米国内を予定するドネアのV2戦相手。アルセがいなくなれば、やっぱりWBC同級王者西岡利晃(帝拳)選手ということになるんでしょうかねェ。('-^*)/
かつてアラムは、日本人選手に1億円以上のファイトマネーを出す用意を示し、来日したこともある。
1981年11月、米国で世界王座を獲得した、元WBA世界Sウェルター級チャンピオン三原 正 (三迫)選手。
「WBC同級王者ウィルフレッド・ベニテス(プエルトリコ)となら、60万ドル(1億3千2百万円)。ウェルター級王者レナードとなら75万ドル(1億6千5百万円)。それぐらいの価値はある」
三原選手の夢は惜しくもかなわなかった。あれから30年。アラムは、果たして”モンスター・レフト”にどれくらいの価値を見出しているのだろうか。
実現期待!ドネアvs西岡戦。ワクワクして来ますね。(^-^)/
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