WBC世界Sバンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)と、WBO世界同級及びWBA同級スーパー王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の対戦実現を、派手に宣伝していたGBPのオスカー・デラホーヤが、2016年7月まで残っていたサンタクルスの契約を、アル・ヘイモンに売却していたことがわかった。
これによって、デラホーヤが今夏にも実現させるとしていたサンタクルスvsリゴンドー戦は白紙に。
これにはリゴンドーのゲイリー・ハイド・マネジャーは大憤慨。ここ二戦、楽な相手とのタイトルマッチを承認しているWBCにもその矛先は向けられ、「サンタクルスの王座は認められるべきではない」と怒り、改めて、「リゴンドーは真の王者であり、誰とでも戦う」と訴えている。
先月開催されたWBC世界ヘビー級戦。ドン・キング擁する王者バーメイン・スティバーン(カナダ)に、アル・ヘイモンが持つデオンタイ・ワイルダー(米)が挑戦した興行に出場したサンタクルスは、ノーランカー、ヘスス・ルイス(メキシコ)相手に防衛戦を行い、75万ドル(約8800万円)の報酬を得た。
ヘビー級戦はWBCが入札を指示したにもかかわらず、入札を嫌うヘイモンの意向で入札は次々と延期。海千山千のキングと試合実現の話を付ける条件の一つが、キングの持ち駒、ルイスをサンタクルスの王座に挑戦させるというものだった。
「結果的には、ルイスが頑張ったから良かったんですけどね」(;^_^A(山田純夫氏)
WBC世界Sバンタム級の最後の指名試合は2年前になる。フェザー級王者ジョニーゴンサレス(メキシコ)は2戦連続の指名戦義務を負うことになったが、果たしてサンタクルスはいかに。
ヘイモンのやり方に注目!。