大晦日、東京大田区総合体育館で開催されたWBAトリプル世界戦。メインのSフェザー級戦は、王者内山高志(ワタナベ)選手が、挑戦者イスラエル・ペレス(亜)を9回終了棄権追い込み、9度目の防衛に成功。
内山選手は現WBC同級王者三浦隆司(帝拳)選手、マイケル・ファレナス(比)、ブライアン・バスケス(コスタリカ)らから王座を守っていることで、海外でも評価を高めている。
今後の夢はラスベガス進出だが、三浦選手との王座統一戦実現も囁かれている。1位にランクされるバスケスは、先の暫定戦でオーバーウェイト、王座剥奪も、試合では勝利したが、今後このクラスのタイトル戦出場は、サスペンドされるべきだろう。
2位にランクされるハビエル・フォーチュナ(ドミニカ)=27勝(20KO)1分1NC=は、大物代理人アル・ヘイモンのサポートを受け、虎視眈々と王座を狙っている。先に暫定王座獲得に動きそうだが、内山選手との対戦は楽しみな存在。
Sフライ級王者河野公平(ワタナベ)選手は、挑戦者ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ)に苦戦も、最後まで積極的に攻め込み引き分けで王座防衛に成功。V2戦は再びWBAが亀田興毅選手との対戦を指令するのか、来日していたWBAメンドサJr副会長の意向は?。
1位にランクされる暫定王者デビッド・サンチェス(メキシコ)=(井岡戦直前のジャン・ピエロ・ペレスを初回KO)=も、王座統一戦を訴えて来そうで、WBAがどんなルールを持ち出してくるのか、興味深いところ。
Lフライ級戦は挑戦者田口良一(ワタナベ)選手が、王者アルベルト・ロセル(ペルー)から2度のダウンを奪う圧勝で、嬉しい王座奪取。「世代交代」に成功した。体格差を活かした積極的ボクシングで、王者を後手に追い込んでの勝利は見事だった。
田口選手の勝利でワタナベジムは、同時に3人の世界チャンピオンを保持することになった。元協栄ジムOBである渡辺 均 会長の、選手たちに賭けた努力と情熱は、近年一気に開花されているが、この3人同時王者は素晴らしい快挙。おめでとうございます!。(^-^)/
皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。