1日(日本時間2日)、米シカゴのUICパビリオンで開催されたWBO世界バンタム級タイトルマッチ。正規王者亀田和毅選手が、暫定王者アレハンドロ・エルナンデス(メキシコ)の挑戦を受けた一戦は、和毅選手が12回判定勝ちで、3度目の王座防衛に成功。
スコアは115-113、115-113、113-115の2-1。
前半、主導権を握った和毅選手は、持ち前のアウトボクシングでポイントを重ねた。
第9ラウンド。左目上をカットした和毅選手は、初めての経験に戸惑うが、エルナンデスのインファイトに付き合ったかと思うと、離れ際に右ショート打ち下ろしを見舞ったりと、幅の広いボクシングを見せた。
しかし9回以降は、「いらんポイントやるな!」という流れの中、エルナンデスがポイントを拾っていく形で試合終了。
「エルナンデスのパンチをモロに喰らったわけではないですが、ブロックの上に貰ったり、手を出さずに止まっている時間が長かったりした分、後半はポイントが行ってしまいました。しかし、前半、明白に取っていたのは和毅選手でした」(山田純夫氏)
この日の勝利で31戦全勝(19KO)無敗とした、JBCが認定していない世界王者和毅選手のリング活動は、今後も海外になる。次戦は、WBA世界同級正規王者ジェイミー・マクドネル(英)との王座統一戦が有力。
米国リングのトップ戦線で生き残って行く為には、勝利と共に「魅せるボクシング」が要求されることになる。今後に注目。