2014年度、第27回目のWBO総会がラスベガス・シーザースパレスで開催された。防衛回数10度を上回っているクルーザー級王者のマルコ・フックは、スーパー王者昇格が確約され、フランシスコ・バルカッセル会長から記念の盾が贈られた。
バルカッセル会長は、スーパーチャンピオンを認定しても、某団体のように、すぐその下にレギュラー王者を作ることは否定。
試合スケジュールが立たない、ギジェルモ・リゴンドーのSバンタム級に暫定王座を設置することが決められたが、やむを得ない場合を除いて、「チャンピオンはあくまでも一人である」ことが支持された。
また、WBC主催の主要3団体による統一ルールミーティングに出席しなかったことに対し、バルカッセル会長は、「一般社会でコカコーラとペプシがミーティングを開くような、おかしなことがどこで見られるか?ライバルはライバル同士であるべき」とバッサリ。
自らのブログでも、正規王者の他にスーパー王者、暫定王座を設置し、世界戦として公認しているような団体と一緒に、統一ルールを作るテーブルには付けないと、強い意思を示していた。
夜のレセプションに駆けつけたマルコ・アントニオ・バレラと、女子王者池山 直 、池原久美子選手(右)。
バルカッセル会長と日本人審判員、原田、中村、島川の各氏(左から)。
ジャッジセミナーは、ディユエイン・フォード(上写真)と、マイケル・パーニック(下写真右)が取り仕切った。
レフェリーセミナー進行役のジョー・コルテス。
同じく、ジノ・ロドリゲス。
2日早いハローウィンの池・池コンビ。
下写真中央は女子Sフライ級王者カロリーナ・ドゥエル(亜)。
マニー・パッキャオ戦を控え、ラスベガスでキャンプ中のクリス・アルジェリ。
元IBFウェルター級王者ショーン・ポーター(左)は、WBOタイトルへの関心を表明。アルジェリ、ショーン・ギボンズ(サリードのマネージャー)と。
Sフェザー級王者オルランド・サリド(赤の上着)。
陣営を代表して高山選手に同行した麻殖生(マイオ)良平氏は、フランシスコ・ロドリゲス戦の惜敗を主張。その結果、現在12位に下がったランキングが、次回は5位以内に上昇なされることを確約された。
下は多国籍マッチメーカーの、ウリセス佐藤氏。左はWBOメンバーで、マイクロフォンの手渡しで忙しいジョー・ヘルナンデス氏。
左からマルコ・フック、そしてアルトゥール・アブラハムを擁する独の有力プロモーター、ウイルフリード・サワーラント、ボブ・アラムのトップランク社のナンバー3、カール・モレッティ。そして、ラスベガス在住で、帝拳、WOWOWをサポートするノブ幾島氏。
三迫ジム・三迫貴志会長は、小原佳太選手のランク入りをリクエスト。
「タイの宮沢喜一」こと、シンワンチャ氏は近年WBOに接近。傘下の古株、シリモンコンをアピールした。
八王子中屋ジムの中屋一生氏は、荒川仁人、チャーリー太田選手のランク入りを訴えた。
最優秀選手はセルゲイ・コバレフ。代表してマネージャーのエギス・クリマス(ラトビア出身・米在住)が記念の縦を受け取った。左は弁護士のパット・イングリッシュ。
新鋭賞受賞のワシル・ロマチェンコ。マネジャーは同じくクリマス氏が務める。
最高試合はガンボアvsクロフォード戦。勝者のクロフォードが代表して表彰された。
最優秀プロモーターは、パッキャオvsブラッドーリー、ロマチェンコ、クロフォード、マルケス兄他を取り仕切ったボブ・アラム。
特別賞は、殿堂入りを果たしたジョー・カルザーギと、オスカー・デラホーヤ。
パッキャオ、クリチコ弟がWBOのベルトを持ち、各地域のWBO系タイトルもタイトル戦が増加する傾向で、WBOグループは好景気であることが確認された。
また、自団体関連の試合の際は、試合地を管轄するコミッションに最大限に協力的な姿勢を見せることの意志統一がなされた。
来年の総会は予定されていたフィリッピンが見送られ、米フロリダ州オーランドで開催されることが内定して閉幕。
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