元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)が、トップランクとの契約終了を明言し、「フリーエージェント」宣言。改めて、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)vsマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)戦の勝者と戦う意思があることを語った。
しかし、トップランク側は「契約は2016年4月まで有効」との見解を示しており、ことは簡単に行きそうもない。
「自由に誰とでも戦いたい」というチャベスJrには、大物代理人アル・ヘイモンから4700万ドル(約51億円)のオファーを受けたとの話もあり、心は既に先にある。
その一方で、父シニアはゴロフキン戦実現にも最後まで説得を続けたように、トップランク残留を勧めている。だが、「オヤジ離れ」を目指すジュニアは、「話があるならマネジャー(ビリー・キーン)を通してくれ」と強硬だ。
この契約問題も米国ではよくある裁判で決着がつけられることになりそうで、チャベスJrはさらにブランクを余儀なくされる見込みが強い。
オファーが来ている、カール・フロッチ(英)戦にも乗り気なジュニアが、早い時期にフロッチ戦を実現させるには、トップランクの下でリングに上がるのが一番なのだが・・・。
Sフェザー級王者マイキー・ガルシア(米)もトップランクと裁判中でブランクを作っており、まだまだ復帰の見込みはない。
ガルシア本人はここまでトップランクと争うことになるとは、思っていなかった節もあるが、争いは連邦裁判所まで持ち込まれている。
最近ではアブネル・マレス(メキシコ)がいち早く裁判を乗り越え、希望通りにヘイモンとの契約に成功しているが、果たしてジュニア、ガルシアの行く道はどうなる?。