WBC世界フェザー級王者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に、6階級制覇を目指す同級10位ホルヘ・アルセ(メキシコ)が挑むタイトルマッチが、いよいよ4日(日本時間5日)、アルセの故郷ロスモチスでゴングを迎える。
ライバルTV局の同時放送が一度はまとまりかけたものの決裂。TV局の都合で一時はクリスチャン・ミハレス(メキシコ)に挑戦者を変更するような動きもあったが、なんといってもアルセの「6階級制覇」がかかるという話題性もあり、実現にこぎつけた。
ゴンサレスはアブネル・マレス(メキシコ)から王座を奪った際、マレス側のG・B・Pから3つのオプションを押さえられており、デラホーヤとアラム(アルセ側)の関係修復も、この試合の実現に一役買った形。
試合の方は体格的に勝るゴンサレスが、Lフライ級上がりのアルセを問題にしないだろうとの見方が多勢を占めるが、大舞台での経験の差で勝り、キャリアの最終決算ともいうべき故郷挑戦となるアルセの気合は侮れない。
ジョニゴンには一昨年9月、全く動きが硬いままにダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)に押し切られ、王座を追われてしまったという”悪夢”もあり、予想有利という部分が逆に怖い。ここは気負うところなく、現王者の貫禄を見せてもらいたい。
この日はアンダーカードも紆余曲折。最終的に決まったのが、同日モンテレーで開催が予定されていたWBC世界フェザー級8位セレスティノ・カバジェロ(パナマ)vsWBC世界Sフェザー級10位エイドリアン・"ディアマンテ"・エストレージャ(メキシコ)の一戦。
38歳になった元2階級制覇王者カバジェロが、新進気鋭、18戦全勝(17KO)無敗のエストレージャに対し、どんな試合を見せるのか。今年最初の試合。近年は試合数が極端に減っているが、元王者のテクニックは日本のファンもよく知るところ。
世代交代を賭けた、このSフェザー級12回戦(WBC・FECARBOX王座戦)も、大いに楽しみな一戦です。