GBP所属の元王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)の次戦は、HBOで放映される可能性が高くなった。フロイド・メイウェザーJr(米)の、Showtimeへの電撃移籍以後、断絶状態を続けていたHBOとGBOだが、リチャード・シェファーのGBP離脱で様相が変わってきた。
メイウェザーをはじめ、大物代理人アル・ヘイモンと契約する選手を多数興行で使うGBPだが、アルバレスはGBPとの直接契約選手で、TVに於いては、いわばフリーエージェント状態。ヘイモンとは相反するHBOだが、ヘイモンの影がないアルバレスなら試合の放映に問題はない。
ボブ・アラムとオスカー・デラホーヤの接近によって、11月8日(現地時間)にはGBPのバーナード・ホプキンス(米)vsセルゲイ・コバレフ(ロシア)の世界Lヘビー級王座統一戦がHBOによって放映される。
それに続くアルバレスのHBO参戦初戦の相手は、ジェームス・カークランド(米)が最有力。石田順裕(グリーンツダ)選手の一撃に思わぬ不覚を取ったが、その後再浮上し、現在のランキングはWBO世界Sウェルター級3位。32勝(28KO)1敗。
2015年はミドル級王座を目指すことになるアルバレスのHBO登場は、WBC王者ミゲール・コット(プエルトリコ)挑戦への大きな布石と見られている。
さて(10月18日現地時間)、WBAスーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が、マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)に勝つと、合わせてWBCの暫定王座を獲得することになり、WBC世界ミドル級タイトルにも大接近。
コットに王座を追われた前王者セルヒオ・マルチネス(亜)も、9月16日(現地時間)、ニューヨークで医師の検査を受け、良好なら再起戦がセットされる。
だんだんと待望の好カード実現へ動いている感じで楽しみです。