元世界3階級制覇王者のアブネル・マレス(メキシコ)が、約1年ぶりにリング復帰。カネロvsララ戦のアンダーカードで、フェザー級ノンタイトル10回戦に挑んだ。
対戦相手はジョナサン・オケンド(プエルトリコ)。これまで24勝(16KO)3敗。Sバンタム級を主戦場にしている。
試合開始。ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)戦での、初回KO負けの悪夢を振り払うかのようにマレスは慎重なスタート。
第4ラウンド。頭から突っ込んで来るマレスに対し、オケンドも低い姿勢で対抗。両選手の頭がぶつかり、マレスは左目上をカットして出血。ドクターチェックを受けた。この回はオケンドがポイントをおさえた。
この試合からトレーナーに就いたバージル・ハンターの指示を聞くマレス。
オケンドは接近戦でマレスを苦しめた。
足を使い、打っては動くマレス。
手数優先スタイルの元王者が、ヒット数で上回りポイントを引き寄せて行った。
パワーで勝るオケンドはビッグショットを狙ったが、マレスには当たらない。
最後まで手数に徹したマレス。時折、ロープに詰める場面もあったが決定打は見まえない。
ひたすら前に出て、最後まで顔面一発狙いのオケンド。
マレスはこれには付き合わず、大事に戦った。
そして試合終了。
ジャッジ3者のスコアは96-94、98-92、98-92でマレス。
1年ぶりの再起戦に勝利し、ホッと安堵の表情を浮かべる元3階級制覇王者。
しかし、この再起戦を見る限り、まだまだフェザー級では不安が残る。
ハンターとのコンビは、今後どんなフェザー級のマレスを作っていくのか。今後に注目。