元4階級制覇(暫定含)王者ロバート・ゲレーロ(米)に、日本期待の亀海喜寛(帝拳)選手が挑んだウェルター級12回戦は、USA Showtime放送のメインカード。試合は強引に前進する亀海選手をゲレーロが迎え撃つ展開で第7ラウンドを迎えた。ここまでのスコアは58-56、57-57、59-55でゲレーロ。 = 第6ラウンドまで→ 亀海vsゲレーロ 1億円選手に挑戦 ウェルター級12回戦 =
亀海選手の接近戦にゲレーロはやりづらそうといった感じ。互いに消耗が激しい終盤戦。
試合は第8ラウンドへ。
ゲレーロ会心の左ストレートがヒット。亀海選手は上体を大きく後ろへ飛ばされた。しかし、大丈夫。
直ぐに右で反撃の亀海選手。
10回。苦しい展開の中、亀海選手の右アッパーがヒット。しかし豊富なキャリアを持つゲレーロは要所を押さえ、ポイントを渡さない。
10回終了後のインターバル。
左目上が大きく腫れ上がったゲレーロも苦しい。マネージャーのボブ・サントスが必死のアドバイスを飛ばす。心配された出血はカットマン、ルーベンが止めた。さすがの腕前。
亀海選手は最後まで元王者を追い掛け回し、勝利への執念を見せた。
試合終了ゴングと共に抱き合う両雄。
判定はゲレーロ。しかし、勝者の左目周辺は腫れあがり、決して楽な試合ではなかった。
スコアは116-112、117-111、117-111の3-0。
無念の敗者。ブーイングを自らへの拍手に変える戦いぶりは、大きな称賛を浴びたが、「負けたら何も残らない」と悔しがった。
下はUSA Showtimeのジム・グレイキャスターのインタビューを受ける亀海選手。通訳は帝拳プロモーションのノブ・幾島氏。
勝利を喜ぶゲレーロ陣営。右端はアル・ヘイモンの片腕、サム・ワトソン。ヘイモン=リチャード・シェーファーの関係は強固で、今後のGBPを率いるデラホーヤとの関係は微妙以上。
試合後デラホーヤは、亀海選手の善戦を高く評価。
「1試合はさんだ後、世界タイトル戦を用意してあげたい」と、ビッグチャンスの提供を示唆。
「結果がついてこなかった」と落胆していた亀海選手も、新たなやる気を見せている。