前WBC世界ミドル級王者セルヒオ・マルチネス(亜)のアドバイザーを務めるサンプソン・リューコーイッツ氏(下写真中央)は、「マルチネスが引退する可能性はない」と、前王者の去就について語り、故郷アルゼンチンで再起するプランを明かした。
コット戦後、マルチネスは故障している膝を完治させる為、6~8ヶ月のリハビリに務めることになっており、完治させることが前提だが、将来のターゲットとしてミドル級のWBO王者ピーター・クイリン(米)、IBF王者サム・ソリマン(豪)らの名前をあげている。
コット戦は、「最初の左フックが全てでした。あれで全てが狂ってしまった。膝のケガとかそういう問題じゃないですね。陣営もそんな認識を得ていた感じでした」(山田純夫氏)
「ミドル級でコットを対戦相手に選んだ時から油断があったんでしょう。サウスポー・オースチン・トラウト(米)に完敗しているし、サイズ的にも組み易しの思いは強いですから」
2002年、故国アルゼンチンを離れスペインに移住。シェアハウスに住み、バーの用心棒やレストランの皿洗いをしながらボクシングを続けたマルチネスは、度重なるケガ、不運と戦い、”最強王者”の称号を得るまでになった。
偉大な元王者は再度、ケガとの戦いに挑む。
「納得」のいく結論が出るのを待ちたいと思います。