フリーエージェントを目指すフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)。シニアの説得にも耳を貸さないジュニアに、ボブ・アラムは契約終了期間内になんとか一試合させようと躍起になっている。そこへ飛び込んできたのが、WBA&IBFのSミドル級王座保持者カール・フロッチ(英)の、「ラスベガス・ファイト希望」の一言。
チャベスJrとの数度に渡る直接交渉も実らず、冷却期間を置くことにしたアラムは、改めて秋から年末にかけてチャベスJrをリングに上げたいと考えている。現在のところ、対戦の第一候補はゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)で、第二候補がフロッチという感じ。
フロッチがラスベガスでファイトする場合、欧州選手では米国内での知名度が低く、PPV売上に結びつかない。現在のところ、契約切れをじっと待つ状態となっているチャベスJrを説得出来るだけの条件をアラムは提示出来るのか。
契約終了期間に付いては、ジュニアとアラムの間に認識の違いがある。ジュニアは今年いっぱいで契約が終了するとしているが、アラムは2015年10月まであるはずだと述べており、ここも揉めそうです。
GBPを辞任したリチャード・シェーファーと手を組む大物代理人アル・ヘイモンから、48億円を保証するオファーが出されたとの話もあるチャベスJr。しかし、HBOとヘイモンは相容れない関係にあり、今後の駆け引きに注目。
さて、7月12日に復帰戦が予定されているアブナー・マレス(メキシコ)は、5月24日でマネジャー、フランク・エスピノサとの契約が終了したことを発表したが、ここも契約切れの期間に付いて揉めている。
マレスが昨年8月のジョニー・ゴンサレス(メキシコ)戦以後、リングに上がっていないのは、契約期間終了を待つ時間稼ぎであり、ケガによる欠場期間は契約が延長されるべきだとするとエスピノサ側が主張、現在、調停裁判が進行している。
チャベスJr、フリーエージェントへの道。今後も注目したいと思います。