WBC世界ミドル級タイトルマッチ。王者セルヒオ・マルチネス(亜)vs挑戦者ミゲール・コット(プエルトリコ)の一戦は、衝撃のファーストラウンドが終了。かつてないピンチに見舞われたマルチネス。ここから巻き返しなるのか。 = マルチネスvsコット 衝撃のファーストラウンド WBCミドル級戦 =
2回以降、フットワークを使いダメージの回復を図るマルチネスは、機を見て左ストレートを打ち込む。
一気に出るかと思われたコットも深追いはしなかった。
ローチの指示を聞くコット。
この日は挑戦者の左フックが、サウスポーの王者に対し終始有効だった。
徐々にダメージから回復したマルチネスは、左を打ち込み必死の反撃。
しかし、ポイントを奪い返すまでには至らない。
疲れた表情のマルチネス。厳しい戦いが続く。
第8ラウンドは、コットが攻勢を強めた。
第9ラウンド。コットの左でぐらりと来たマルチネスは、一瞬キャンバスへひざが触れたとしてダウンをコールされた。この試合、4度目のダウン。
そして、マルチネス陣営は第10ラウンド開始を前に棄権を申し入れた。
39歳マルチネス無念の落城。
試合後マルチネスのトレーナー、パブロ・サミエントは、「彼(マルチネス)は、引退するかどうかまだ決めていない」とし、両膝のリハビリに務めた後、復帰する可能性も示唆している。
メキシコのぺぺ・ゴメスプロモーター(コットの共同プロモーター)に手をあげられる新王者コット。
スコアカードを掲げているのは、チャック・ウイリアムス立会人。
9ラウンド終了までのスコアは、ジャッジ3者共にコットのフルマーク。マルチネスは1ポイントも取ることが出来なかった。
4階級制覇達成。喜びのコット陣営。
ボブ・アラムはコットの次戦は12月とし、対戦相手候補にサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と、さらにフロイド・メイウェザーJr(米)の名前をあげた。
アルバレスとなら試合地はラスベガスとなろうが、コットはMSGで戦うことを希望。ニューヨークで名をあげてきているゴロフキンとの戦いは面白いが、条件面が懸念される。メイウェザーは現実的ではない。
コットの今後の動向に注目。