31日、マカオ・ベネチアン・リゾート・コタイアリーナ。ノニト・ドネア(比)が5階級制覇を賭けて、WBA世界フェザー級スーパー王者シンピウェ・ベチェカ(南ア)に挑戦。賭け率は4:1でドネア有利。
07年5月、長谷川穂積(真正)選手の持つWBC世界バンタム級王座に挑戦。善戦の末に敗れたべチェカは昨年12月、メジャータイトル2度目の挑戦でフェザー級の無敗王者クリス・ジョン(インドネシア)を攻略。これが初防衛戦。
試合開始。まずは互いに左を突き、先手争い。
2回はべチェカのラウンド。
ドネアは出血でファイトに集中出来ない様相。
しかし第3ラウンドは、ドネアも本来の動きを取り戻し反撃。べチェカも応戦し、試合はヒートアップ。
そして迎えた第4ラウンド。チャンピオンが挑戦者をロープに詰め連打。これを凌いだドネアがポジションを変え、得意の左フックを一閃すると、べチェカはダウン。
KOを狙うドネアだが、仕留めるまでにはいかない。
そんな中、出血が激しくなったドネアは、またもやドクターチャックを受ける。
しかし、第5ラウンド開始ゴングが鳴ると直ぐに、ルイス・パボン主審は試合のストップを宣告。
第5ラウンドは、ジャッジ3者が10-10とスコアカードに記入。負傷判定ルールにより、5回までの採点で上回ったドネアの手が挙がった。スコアは49-46×3。
5階級制覇達成にも浮かない顔の勝者ドネアは、「ちゃんとした闘いではなく、申し訳ない。再戦を約束する」と、ファンに謝罪。
フェザー級新王者ドネアの今後の動向に注目。