元バンタム級のV10王者長谷川穂積(真正)選手が、3階級制覇を賭けてIBF世界Sバンタム級王者キコ・マルティネス(スペイン)に挑戦。固い決意を胸にリングに登場した。23日、大阪城ホール。
王者マルテイネスは2度目の防衛戦。欧州では珍しいガンガン前に出てくるファイター・スタイルの持ち主。長谷川選手の戦い方に注目が集まった。
試合開始。
予想通リ王者は前進し、右ボディストレートを主体に攻め込んできた。
長谷川選手の動きも悪くなく、初回はジャッジ3者が揃って挑戦者にポイントを与えている。
しかし、第2ラウンド。王者の攻勢の前に打撃戦を予期なくされた挑戦者は、ロープを背負いながら打ち合いに応じる。そして王者の左フックが炸裂。
長谷川選手ダウン。
立ち上がったものの、残り時間はまだ十分。フィニッシュを狙った王者は激しく攻め立てたが、ここは長谷川選手がよく踏ん張った。
第4ラウンド。長谷川選手はバッティングで左目上をカット。
打ち疲れたか、王者の突進力が落ち、長谷川選手が試合の流れを変えるチャンスを掴んだ。
第5ラウンド。足を使い左ストレートを上下に散らした挑戦者は、自分のリズムを取り返したかのように思えた。これなら行ける。この回はジャッジ3者が揃って長谷川選手にポイントを与えた。
そして続く第6ラウンド。王者はブレイク後の加擊で減点。
これで試合の流れは挑戦者に傾くか。長谷川ファンの期待は膨らんだが・・・。
減点を喰らった王者は、再び突進を強め挑戦者を追い回す。
再び追い詰められた長谷川選手。
「今までも、こんな苦しい場面あったやろ!」
山下会長の言葉に、「あきらめません」と言葉を返した長谷川選手だったが・・・。
第7ラウンド。またしても王者の左フックが炸裂。
長谷川選手、この試合2度目のダウン。
立ち上がった長谷川選手にマルティネスが容赦なく襲いかかる。
危ない!。
王者の猛攻の前に再びダウンの長谷川選手。
同時にコーナーからタオルが投げ込まれ、試合は終了。TKOタイム7回1分20秒。
無念の敗者。
6回までのスコアは、ジャッジの一人が2ポイント長谷川選手リード。残る二者がイーブンとしていた。戦法こそ違ったが、我慢比べに敗れたといった形。
V2を果たしたマルティネスは、31勝(23KO)4敗。
「予想以上のプライドを感じた。尊敬でき、あこがれさえ感じる選手だった。3ラウンドでみぞおちに食ったパンチは効いた」と敗者を称えた。
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