19日(日本時間20日)、米首都ワシントン連邦区・DCアモリー。49歳のIBF世界Lヘビー級王者バーナード・ホプキンス(米)は、WBA世界同級“スーパー”王者ベイブ・シュメノフ(カザフスタン)との王座統一戦に挑んだ。
ホプキンスより19歳若いシュメノフ30歳は、静かな闘志を燃やす。
お馴染みジミー・レノンJrのコール。
大人の貫禄を見せるホプキンス。
アール・ブラウン主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。直前予想は僅かにホプキンス優位と出ていた。
開始早々からシュメノフは強いパンチでホプキンスに襲いかかる。
ホプキンスは足を使っていなし、パンチを合わせる。
第2ラウンドまでポイントを押さえたのはシュメノフ。
しかし3回以降、徐々にホプキンスがシュメノフを自分のペースへ持ち込んでいった。
5回終了後のインターバル。思い通りのスローな展開に持ち込み、余裕をうかがわせるホプキンス。
ホプキンスのクロスレンジの右。単発ながらこの右がよく当たった。
上手くいなされるラウンドが続き、シュメノフには焦りの色が見えてくる。
ホプキンスはスローペースの省エネボクシングで、王者のパワーを封印していった。
第10ラウンド終了。まだ勝敗はわからない。9回、10回とポイントを連取したシュメノフ。一気に挽回なるかというラスト2ラウンド。
11回、勝負を決定付けるシーンがやってくる。
前半からよく当てていたホプキンスの右が、シュメノフをタイミングよく捕らえると、WBA王者は思わず膝を落とす。
そのまま右グローブをキャンバスへタッチしたシュメノフは、ブラウン主審の8カウントを聞いた。
再開後、ホプキンスは無理をせずシュメノフは失点を挽回するべく打って出た。しかし、この回は10-8でホプキンス。
最終回。強引に前に出たシュメノフだが、ここもホプキンスが老練なボクシングでシュメノフを混乱させ、ポイントゲット。
シュメノフはホプキンスの術中にはまったまま、試合終了のゴングを聞いた。
健闘をたたえ合う両選手。
116-111、116-111、113-114。判定は意外にも2-1でホプキンス。
シュメノフに今少しの強引さがあったなら、試合は違った展開になっただろうが、今日のシュメノフは中途半端過ぎた。
内容的には完勝での王座統一。すっかりご機嫌のホプキンス。
WBAスーパー王座を吸収し、IBF王座は2度目の防衛となり、最年長防衛記録も49歳3ヶ月へと更新した。
1988年黒星デビュー、キャリア26年目のホプキンスは、55勝(32KO)6敗2分2NC。
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