粉川vs池原 早川代議士ラウンドガール から続く、日本フライ級王座決定戦後半戦へ突入。
第6ラウンド、ひたすら前進する日本フライ級1位池原繁尊(横浜光)選手の強打を交わし、機を見てストレートパンチをヒットさせる、WBC世界同級13位粉川拓也(宮田)選手。
7回も流れは変わらない、前に出る池原選手だが改心のヒットは奪えない。
拮抗したラウンドが続が、ラウンド支配は粉川選手に分があるか。
第8ラウンド、粉川選手が正確な右ストレートをヒット。
しかし、池原選手もタイトルへの執念を見せる。
9回。低く出る池原選手に粉川選手の右アッパーがヒット。
時折放たれるこのパンチは有効だった。
そして試合はいよいよ最終ラウンドを迎えた。
気迫十分の池原選手が打っていく。
ついに試合終了。前進し強打を振るい続けた池原選手と、それを交わしパワーには欠けるもの回転の早い連打を打ち込んだ粉川選手。果たして軍配はどちらに。
96-95、96-95、96-94。
僅少差で判定は粉川選手。
感激の新王者はキャンバスへ突っ伏した。
またしても王座に手が届かなかった池原陣営。最後まで前に出た気迫は見事。王座への執念は素晴らしかった。
僅か1ポイント差。
勝者と敗者の明暗は大きく分かれる。
網膜はく離で引退を余儀なくされた時、宮田会長は「目が見えなくなってもいいから、タイトルマッチがやりたかった」と涙した。愛弟子の勝利に喜びもひとしお。
新王者は妻子をリングに上げ、長男・力一(りいち)君を「勝ってリングで抱っこしてあげたい」との約束を果たした。
”ポスト内藤”!
新王者は、「防衛を続けて自信をつけたい」と今後の抱負を語った。
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