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井岡一翔 2階級制覇へ! vsロマゴン

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不敗のまま世界ミニマム級王座を返上した井岡一翔(井岡)選手が、大晦日、2階級制覇へチャレンジ。WBAのこのクラスは5連続防衛中のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=34戦全勝(28KO)無敗=が、正規王者として君臨していたが、スーパー王者に昇格。


同級2位の井岡選手と、5位のホセ・ロドリゲスが空位となった正規王座を争うことになった。


本来のLフライ級に戻った井岡選手には大いに期待が集まる。トレーナーを務める実父、一法氏が今年度のエディ・タウンゼント賞を受賞したのも大きな励みと、刺激になっていることだろう。


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先日、第18回受賞者である大竹マネジャーと一緒にエディママの経営する”ドン・ピン”(21)へ、毎年続けている受賞お礼に伺って来ました。相変わらず面白いエディママ。相変わらず、「弘樹がねェ」(井岡会長)のお話が、よく出ました。(^-^)/


23歳のロドリゲスは、これまで28勝(17KO)1敗の戦歴。最新の試合は4月にペルーに遠征した試合で、地元のアルベルト・ラッセルに判定負け。WBA同級の暫定王座初防衛に失敗している。したがって井岡戦は再起戦。


気の緩みは考えられない井岡選手の優位は動かず、2階級制覇試合の内容が問われることとなろう。


八重樫 東 (大橋)選手とのミニマム級王座統一戦での井岡選手は、まだまだ引き出しがありそうで、もっとやれそうな印象を受けた。


さて、ファン、そして関係者も注目するのが、ゴンサレスとの戦い。


WBAは井岡vsロドリゲス戦勝者と、ゴンサレスの対戦を90日以内に指令。交渉がまとまらなければ入札とし、その場合、スーパー王者の取り分は75%としている。懐かしいですね、「90日以内」。(;^_^A


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ゴンサレスは井岡選手の勝利を予想し、対戦を楽しみにしている様子。


Lフライ級王座を目指す当初からゴンサレスをターゲットの一人としてあげていた井岡陣営だけに、ここは良い形で勝って、スーパー王者との対戦に挑みたいところ。


「ロマゴンに勝ったら、具志堅さんになる可能性あるねェ」


「そうですね。これは見たいし、可能性ありますよ!」


「強い選手と戦いたい」という意志が強い一翔選手。だからこそ、日々、力が付いていく訳ですが、Lフライ級に立ちはだかる”ロマゴン”の壁への挑戦は、さらに強くなる大きな要素でもある。


まずは大晦日。一翔選手のボクシングに注目!。


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ノニト・ドネア 100万ドル vsアルセ

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西岡利晃(帝拳)選手との戦い後、2ヶ月のインターバルで元5階級制覇王者ホルへ・アルセ(メキシコ)の挑戦を受けたWBO世界Sバンタム級王者ノニト・ドネア(比)。


アルセを深々とキャンバスへ沈めた左フックは凄いパンチでした。


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4階級制覇王者ドネアのファイトマネーは、IBF王者ジェフリー・マセブラ(南ア)戦で70万ドル(約5880万円)。先の西岡戦で75万ドル(約6300万円)。そして今回のアルセ戦では1ミリオン、100万ドル(約8400万円)の大台に乗った。アルセは80万ドル(約6700万円)。


HBOの視聴率は130万人と発表されている。


対戦相手の質により、ファイトマネーが大きく高低する米国であるが、このクラスでドネアが100万ドルを稼いだことは大いに評価される。


次は3月のリング登場が予想されるドネア。対戦相手候補にはWBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の名があがるが、リゴンドーの米国での人気はいまいちで、お互いに思うような稼ぎにならず、対戦が実現するかどうかは疑問と見る目もある。


フェザー級への階級アップも近そうで、「戻って来いガンボア!」と言いたいところでしょうか。カバジェロもWBC1位に健在で、ファンの目はこちらに移りそう。


今後もドネアには魅せるボクシングに期待!


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マルチネスvsチャべスJr リマッチ!?

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今年9月、セルヒオ・マルチネス(亜)にWBC世界ミドル級正規王座を終われたフリオ・セサール・チャべスJr(メキシコ)は、ネバダ州コミッションによる試合後のドーピング尿検査で、マリファナ陽性反応が発覚。自身も過ちを認め、再出発の決意を表明している。


なお、チャベスJrのマリファナ公聴会は、来年1月8日(現地時間)行われる予定。


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他にアントニオ・マルコ・ルビオ戦の2週間前に飲酒運転で逮捕された件は、執行猶予3年とアルコール中毒者ミーティングへの参加義務付けの判決を受けている。


マルチネス戦を前に、偉大な父チャべス・シニアの言葉にも耳を傾けず、トレーナーであるフレディ・ローチのトレーニングプランも従わなかったジュニアは、再出発にあたりローチとの関係を清算。新たにナチョ・ベリスタイン、ロバート・ガルシアらとの新コンビ結成を模索。


「選手はねェ、負けたらトレーナーの責任にするんですよ」とは、金平正紀・協栄ジム先代会長がよく言っていた。


しかしチャべスJrの場合は、”自業自得”以外の何ものでもない。


さて、そんなチャべスJrだが、商売になる男としての人気は衰えておらず、来年10月にもマルチネスとの再戦が用意されそう。


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4月27日、マーティン・マレー(英)との防衛戦を控えるマルチネスも”リマッチ”は大歓迎で、チャべスJrのリング復帰を心待ちしている。


9月15日、トーマス&マックセンターで行われたマルチネスvsチャべスJr戦は、入場者数19,186人(主催者発表)で、同会場のボクシング歴代最高を記録。入場料収入は、3,052,475(約2億6千万円)に上った。


HBO:PPVは47万5千件(HBO公式発表)を記録し、プロモーターのボブ・アラムは大満足。


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両選手のファイトマネーは、マルチネスの140万ドル(約1億1千9百万円)に対し、チャべスJrは300万ドル(約2億5千5百万円)。これに、それぞれPPVの売り上げ歩合がプラスされている。


再戦となれば、マルチネスのファイトマネーは倍増以上。やっぱり、大歓迎ですよねェ。('-^*)/

真面目になれるのかチャべスJrですが、そんなジュニアに負けてほしくないマルチネス。来年2月には38歳になる。頑張ってほしいですね!


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内山高志 大みそか男V6戦! vsバスケス

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WBA世界Sフェザー級チャンピオン内山高志(ワタナベ)選手は、昨年に引き続き大みそかにリング登場。ボクシング界のオオトリを務める。王座獲得からまもなく2年。6度目の防衛戦に挑む王者には、ファンの強い期待がある。


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対戦相手は、”暫定王者”ブライアン・バスケス(コスタリカ)。しかし、12月8日に行われたユーリオルキス・ガンボア(キューバ)vsマイケル・ファレナス(比)戦の勝者ガンボアが、新”暫定王者”となっている模様で、バスケスの正確な地位はわからない。


大みそか3大世界戦。協栄ジムバージョンのポスターでは、バスケスは世界1位と表記。”指名挑戦者”に留めている。


さて、WBAランキング下位にランクされていたバスケスがいきなり3位に浮上したのは、昨年8月発表のランキング。2011年のWBA恒例KOドラッグ興行は、コスタリカの首都サンホセで開催。バスケス3位は私的には、そのご祝儀かと理解している。


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コスタリカの女性大統領、ラウラ・チンチラ氏に、WBA世界王者ベルトを贈呈?するヒルベルト・メンドサ会長。


内山選手が昨年大みそかに暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)と王座統一戦を行う前の昨年11月3日、バスケスは4位サントス・べナビデス(ニカラグア)と、暫定王座決定戦を行って勝利。


同国のイサック・マリンが、リカルド・アルレドンド(メキシコ)の持つ世界王座挑戦に失敗して以来(1972年)の悲願を達成。バスケスがコスタリカ初の暫定”世界王者”の栄誉に輝いた。


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コスタリカでは、わざわざ世界チャンピオンベルト贈呈式まで行われた。暫定王座がボクシングと地域の発展に貢献しているのかも知れませんが?。(;^_^A


私的にはバスケスは、意味のない”暫定世界王者”と解釈。


これまで29戦全勝(15KO)。しかし、昨年、暫定王座を獲得後は1試合を戦ったのみの”休養”王者状態。内山選手も、昨年から試合間隔は空きがちだが、その分一緒ならキャリアが違う。


一発の威力では断然勝る王者。左ボディで動きを止めて、中盤以降のKO防衛を期待!


ニセモノ王者を撃退しV6に成功すれば、いつスーパー王者に認定されてもおかしくない状況が出来る。


WBAの今後にも目が離せませんね。(;^_^A


12月31日 大みそかボクシングスペシャル 21時30分~ TV東京


当日券も6千円席(若干)から出るそうです。第1試合開始は15時30分予定です。


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ハットン香港進出! 40歳 清水大吉

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11月24日ヤケスラフ・センチェンコ(ウクライナ)にKO負けを喫し、本当の引退を表明した元WBA世界ウェルター級、IBF世界Sライト級王者リッキー・ハットン(英)が、現役時代に設立した自らのプロモーション会社「ハットンプロモーション」のアジア進出を、12月11日、香港において果たした。


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ハットン社長は、地元のちびっこボクシングクラブに7万香港ドルを寄付。左は、ハットンプロのNO.2、デビッド・エバンズ。


会場の香港コンベンションセンターは、東京有明のビッグサイトのように多数のイベント会場を包括。ボクシング興行はその一会場に約2,000人の観客を集め行われた。


前座4回戦には香港在住の40歳、清水大吉(協栄→ワタナベ・日本ライセンス未更新)選手が出場。8年ぶりの試合に挑んだ。


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対戦相手はこの日がデビュー戦の地元選手、 陳 善文(香港)。


1995年デビュー。


初戦で黒星を喫した清水選手は、選手活動を断念するも再開。


9年後の再デビュー戦は初回TKO負け。


3戦目でようやく白星を手に入れ引退していた。と思っていたが、驚きました!


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香港コミッションの代わりに採点表記入等を担当したパトリック(豪)。


試合は気合十分の清水選手が、右ストレートを有効に使い優勢に進めた。


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規定の4ラウンドを戦い、勝負は判定に。


優勢に試合を運んでいるかと思われた清水選手だが、結果は不可解な3-0判定負け。


スコアは、36ー40、37-39、37-39。


「あれは勝っていましたよ」(山田純夫氏)


すっかりビジネスマンになっていたかと思っていた清水選手。


これでまた辞められなくなった?


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ハットン香港 ABCO戦&13戦全KOブラウン

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12月11日に開催されたハットンプロモーションの香港進出興行。当初のメインは無敗のヘビー級同士、リチャード・タワーズ(WBA14位・英)とルーカス・ブラウン(豪)の英連邦タイトル戦が予定されていた。


しかし、タワーズが直前に負傷したためセミファイナルのABCO(WBC傘下アジア地域タイトル)Sフライ級王座決定戦。レックス・ツオー(中国名: 曹 星如・香港)vsティムール・シャイレゾフ(キリギスタン)がメインに格上げ。


リッキー・ハットン(左)。右ら2番目が共同プロモーターのジェイ・ラウ(中国名: 劉 志遠)。


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シャイレゾフは、これまで16勝(3KO)5敗1分。


現在、パナマ、ニカラグア遠征も含め、強豪相手に3連敗中だが、そのキャリアは侮れない。


下は左からタイの宮沢喜一こと、ナリス・シンワンシャー・プロモーター。ABCO役員で共同立会人のダムロン・シャカジョルンボー(タイ)、中国初の世界王者、 熊 朝忠。


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日本でもお馴染みのナリス氏。最近は比国人選手にも多数シンワンチャーを名乗る選手が出ている。


驚いたのはナリス氏がこの試合の立会人となっていたこと。選手に対して私的立場をとるプロモーターに、中立的役職を任せることは通常ないことなのだが、「自分はABCO」の役員だと山田氏に釈明。


メイン格上げもさることながら、試合は地元ファンの声援を大いに盛り上げる熱戦となった。

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序盤戦。戦績こそ芳しくないが、タフなサウスポーのシャイレゾフは、思い切った左右オーバーハンドをツオーにヒットさせた。


しかし、この試合まで7戦全勝(5KO)と、パワーで勝るツオーがプレスを強め試合を支配していく。


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シャイレゾフは右目周辺を腫れ上がらせ、視界難に陥っていく。


しかし、闘志は衰えず。

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頑張るキリギスタン人だったが、10回終了時には両目がふさがれてしまった。リング下で試合を見守っていたドクター陣(上写真)は、ここで試合をストップをアドバイス。


第11ラウンドのゴングは鳴らず。

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TKOタイム10回3分。


ツオーが新チャンピオンに輝いた。場内は地元選手のベルト獲得に大歓声。


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25歳の新王者ツオーは、これで8戦全勝(5KO)無敗。


王座獲得で、香港マーケット発展の先駆者となりそうな予感。


日本人選手との対戦も楽しみです。


タワーズとの試合がキャンセルとなった13戦全勝(13KO)のブラウンは、ノンタイトルでジェイソン・ギャバン(米)=21勝(10KO)12敗4分=と対戦。


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ブラウンは毎ラウンドにダウンを奪って、軽く3回TKO勝ち。


デビュー以来の連続KOを14に延ばした。


33歳の”ビッグダディ”は、現在OPBFヘビー級5位。


藤本京太郎(角海老宝石)選手がOPBF王座を獲得したのなら、対戦のチャンスも出て来そうですね。


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WBC世界Sフライ級タイトルマッチ いよいよです!

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会場もだいぶお客さんが入って来ました。

この後、5時から挑戦者赤穂 亮 選手のバンテージ巻きに立ち会います。

緊張の控え室でした。

Sフライ級世界戦 結果!

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東京で行われた三大世界戦。WBA世界Sフライ級戦は、挑戦者河野公平選手が4回、3度のダウンを奪いKO勝ちで新王者。

注目の日本人対決となったWBC選手Sフライ級タイトルマッチは、王者佐藤洋太選手が12回大差の判定勝ち。

ご声援ありがとうございました!

佐藤vs赤穂 戦いの舞台裏 WBC世界Sフライ級戦

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新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。


大みそか、大田区総合体育館。良い会場でした。会場に入る前、「余ってたら買うよ。余りないですか、余り!」。久々に聞きました。('-^*)/


午後5時、WBC世界Sフライ級王者佐藤洋太(協栄)選手へ挑戦する、赤穂 亮 (横浜光)選手のバンテージ巻き立会いに行く。さすがに緊張している様子で、”あくび”たくさんしてました。


テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)vs河野公平(ワタナベ)のWBA世界Sフライ級タイトルマッチが始まった。


「俺、ちょっと会場行ってくるス。雰囲気、ちょっと味わって来ます」


洋太選手は新井トレーナーと共に少しばかり会場へ。控え室にはモニターがあり、試合映像が流れている(音声なし)。帰って来た王者は、「テーパリット、余裕スねェ」。


「倒す気満々な感じでやってるけど、こんなことやってたらわかんないよ」。そんなことを話していると、「オッ、やった!左だよ左!」。


「これは効いてるよ。ここは行くしかないよ。もう右だけでいい」


「行け。河野!」


控え室は河野選手のにわか応援団に早変わり。


河野選手の怒涛のラッシュで王者は2度目のダウン。立ってきたテーパリットにさらに追い撃ちの挑戦者。「もう、ストップだろ」。そして3度目のダウン。


「よし、やった!。よくやったなァ。良かった、良かった」


「ボクシングはこれがあるからわからないよ。さァ、切り替え、切り替え」


18時25分。佐藤選手は早めのグロービング。「寒いから動いて暖めておかないと、まずいっスからね」。


挑戦者はリングイン間じかの18時45分に、グローブを装着した。


「まだ迷っているんですけど、最初、ブロックでカードするか、距離しっかり取って空振りさせるのと、どっちがいいですかね」(洋太選手、ジェスチャー入りで)


「そりゃ空振りさせた方がいいよ。当てさせたら調子に乗るからね。距離しっかり取って、当てさせるな!」(大竹マネ)


「じゃあ、それで行くっス」


「そろそろ、(入場)待機所に行ってほしいんですけど」


「まだ大丈夫でしょ。挑戦者が入ってからでも間に合うんだから」。TV局係員の要請に、大竹マネジャーが応える。待機所は冷たい風が入り、寒い空間になっていた。


試合は終始チャンピオンペースで進められた。隣に座っていた金平桂一郎会長が、大声張り上げる機会はありませんでした。(^O^)/


試合は残すところ、いよいよ最終ラウンド。インターバル。


「もう1回くらいダウンしても大丈夫っスよねェ。色々やってみてもいいっスか」


「洋太、1回くらいダウンしたっていいって言っても、そのまま立てなかったらどうするんだよ」(大竹マネ) 


そんなやりとりで迎えた最終ラウンド。最後まで集中力を切らさず、佐藤選手は戦いぬいた。


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「もうちょっと、色々やってくると思ったけどねェ」。笑顔の金平会長。判定は問題ない。


「よし、良かった、良かった。良かったよ」


大竹マネジャーはことの他、勝利を喜んだ。


「サッ、帰ろう!」


「エッ~っと、出口はどっちだ?」


「大竹く~ん」


声の主は帝拳ジム・本田明彦会長。


「佐藤君は頭いいねェ、あれだけジャブ使える選手は、世界でもそういないよ。強いねェ」


「ありがとうございます、会長」


「だけど次の指名は、会長んところの選手(カルロス・クアデュラス=メキシコ=)ですからねェ」


「あんな弱い世界1位はいないよ。ただ、パンチがあるっていうだけだよ。佐藤君には当たらないよ」


「ま~たそんなこと言って、油断させていじめるつもりなんでしょう」


「そんなことないよ。本当に弱いんだから」


WBCシルバー王者のクアデュアス(24歳)は、27戦全勝(22KO)無敗の強打者だ。


「本田会長も上手いよなァ。だけど、パンチはあるよってしっかり言ってたろ」


お二人の会話はいつもこんな感じです。冗談の中に、本音が飛び交う大人の会話というんでしょうか。(;^_^A


ともかく、1年の最後の世界タイトルマッチを勝利で飾ることができ、良い気持ちで新年を迎えることができました。ご声援、ありがとうございました。


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京太郎 TKO負け!vsハウモノ OPBFヘビー級戦

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元K-1王者からプロボクシング転向。日本人ボクサーとして史上初めて世界ランキング入り(WBC14位)した藤本京太郎(角海老宝石)選手が、OPBF東洋・太平洋ヘビー級王座決定戦(昨年、大晦日)に出場。


6戦目にして、世界ヘビー級王座挑戦へのステップなるか。大いに期待された。


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対戦相手は、豪州ヘビー級王者でOPBF1位のソロモン・ハウモノ(豪)。


これまで19勝817KO)1敗2分の37歳。


「人生で一番追い込んだ練習ができている」という藤本選手は、昨年プロボクシングデビューを果たした大阪の地で王座獲得なるか。


いよいよ、試合開始ゴング。


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静かな立ち上がり。


スピードでは圧倒的勝っている藤本選手だが、ハウモノの強打を警戒してか手が出ない。


第2ラウンドには、早くも豪州人が試合のペースを握った。


角海老宝石陣営・萩森マネジャー(左)、鈴木後援会長(中央)。

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スピードには欠けるが、いかにも重そうなパンチの持ち主ハウモノ。


慎重になった藤本選手は後手に回る。


第3ラウンドも、ジャッジ3者がハウモノにポイントを与えた。


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前戦では見事なスピードボクシングで世界15位チャウンシー・ウェリバー(米)を破った藤本選手だが、この試合では手が出ない。


そして試合は、第5ラウンドに決着を迎える。


ロープに詰まった藤本選手は、ハウモノの連打を浴びダウンを取られる(やや不運な場面ではあった)。


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立ち上がった藤本選手だったが、試合が再開されると強烈な右フックで再びキャンバスへ落下。


ハウモノ改心の一撃。

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原田主審は即座に試合をストップ。


強打のハウモノが新OPBF王者(2度目の獲得)となった。


下はこの試合の立会人を務めた、関西コミッション岡根英信氏。

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ショックをかくしきれない藤本選手。


「人生、こんなもん。今までで一番練習をしたら、一番強い相手だった。これから、やっていく自信はない。悔しさもない」


「一番足りないのは気持ち」と付け加えた藤本選手に、陣営も失望をかくせなかった。


悪夢の年越しとなってしまった藤本選手には、捲土重来を期してほしいと願う。


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大晦日ボクシング TV東京 歴代最高視聴率!

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ボクシングファンが大いに気になる、昨年大晦日に21時30分から2時間枠でTV東京から放映されたトリプル世界戦、”THE BEST OF BEST”・究極の三大世界戦の視聴率は、5.1%。


これは同局の大みそか同時間帯歴代最高で、14年ぶりの記録更新。


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NHK紅白歌合戦21時からの後半は、42.5%で2012年に放映された全局の番組中1位。これはさすが!


日本TV「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない熱血教師24時!!」(18:30~0:30)の後半は、16.5%で民放トップ。ウ~ン強い!


フジTV、「世界の鉄人ドリームマッチ!アイアンシェフ生対決スペシャル」(18:00~23:45)の第2部は4.5%、第3部は4.2%。よし、勝った!(^-^)/


TV朝日、「お願い!ランキング 2012年テレビ朝日系列瞬間最高視聴率BEST100大発表SP」(21:00~1:30)の第1部は2.6%。オ~ダブルスコア!(^O^)/


18時から23時39分まで放映されたTBS、「大晦日スポーツ祭り!KYOKUGEN2012 史上最大の限界バトル ボクシング井岡・世界戦独占中継&清原VS桑田KK野球対決!」は、11.9%となっている。


TV東京、ボクシングで大健闘、記録更新はうれしいニュースです。(^O^)/


今年もボクシング界へのご声援、よろしくお願い申し上げます。


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宮崎亮 ”母に感謝”の号泣!vsポンサワン WBAミニマム級戦

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井岡ジム、井岡一翔選手と同門の親友宮崎 亮 選手が、念願の世界タイトル初チャレンジ。一翔選手が返上したWBA世界ミニマム級正規王座の決定戦(昨年、大晦日)に出場。


一翔選手の実父・一法トレーナーとの二人三脚、で晴れの舞台へこぎつけた。


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入場曲と君が代を歌い、宮崎選手を援護したのは、元K-1選手で正道会館師範の角田信行氏。


対戦相手は、元王者ポンサワン・ポームラムック(タイ)。


”ザ・タンク”の異名を持つ突貫ファイターは、王座返り咲きに並々ならぬ決意を感じさせた。

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ギャラクシー・プロモーション総帥二ワット・オスラワン氏と、その子息テリー氏(右)。


試合開始ゴング。


立ち上がりポイントを上げたのは宮崎選手。

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しかし、エンジンのかかったポンサワンは第4ラウンドから逆襲に転じる。


宮崎選手も必死の応戦。

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4、5回とポンサワンの反撃を許した宮崎選手。


だが、第6ラウンドは盛り返す。

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第6ラウンド終了。


両選手共に激しい打撃戦のダメージが伺える。


試合は折り返し。12キロ落としたという宮崎選手のスタミナは?


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打ち合いに強いポンサワン。


7、8回と元王者が連取し、試合はわからなくなってきた。


試合の流れを変えたのは、宮崎選手のフットワーク。


10回にはポンサワンに減点もあり、終盤戦は有利に試合を進めた。

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試合終了。両陣営ともに、肩車で勝利をアピールする。


そして発表されたスコアは、116-111、113-114、116-112。


判定は2-1と割れたが、宮崎選手が初の世界王座を獲得。


「宮崎選手は116でよいと思いますよ。ポンサワンの勝ちはありません」(山田純夫氏)

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感激の新チャンピオン。


中学時代には鑑別所で過ごしたこともある札付きの“ワル”だった宮崎選手は、女手一つで育ててくれた母・恵美子さんに、「産んでくれてありがとう」と感謝の言葉を口にすると号泣。


「夢がかなってうれしい」


鑑別所に来てくれた母の涙を見て、やり直しを決意。中学3年生の夏に井岡ジム入り。ボクシングを始めた。


以後、元不良少年は、同級生一翔選手を見習い、学べるところは全て学んだという。


「今日はテストマッチ。このクラスで戦えることが確認できた」という宮崎選手は、王座統一戦へ夢をはせる。


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井岡一翔 最短2階級制覇! vsロドリゲス WBA世界Lフライ級王座決定戦

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世界ミニマム級王座を返上したばかりの井岡一翔(井岡)選手が、ダイレクトでWBA世界Lフライ級王座決定戦出場のチャンス(2012年12月31日)を掴んだ。

実父でトレーナーを務める一法氏とのコンビで、プロ11戦目、日本人最短の2階級制覇を目指すリングへ向かう一翔選手。


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元世界2階級制覇王者の叔父(弘樹会長)の真面目さと、父の気の強さを引き継いだ俊英は、グッと貫禄も付いた。


対戦相手は前WBA同級暫定王者で、現在は5位にランクされるホセ・ロドリゲス(メキシコ)。


不敵な笑みを浮かべながらリングに登場。

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TBS放送席の解説は、元王者鬼塚勝也氏と、内藤大助氏の二人。


下は左から、ピニット・プラヤドサプ主審(タイ)、JBC秋山専務理事、WBAシン・ヨンサプ立会人(韓国)。 


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本業はムード歌謡歌手の「小川ゆうじ」リングアナのコールで試合開始。

初回、いきなり井岡選手はロドリゲスをキャンバスへ落下させた。


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得意の左ボディブローでダウンを奪った一翔選手。


2年連続、大みそか初回KOの期待も膨らんだ。


しかし、立ち上がったロドリゲスは戦況を立て直す。


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行けると思った井岡選手の攻めが単調になったところを見逃さず反撃のロドリゲス。


「それなりのレベルの選手でしたよ」(山田純夫氏)


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だが、一翔選手が高速の左ジャブから多彩なコンビネーションブローを繰り出すようになると、ロドリゲスの反撃も次第に色あせていく。


こうなると、試合は一翔選手の独壇場。


そして迎えた第6ラウンド。


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一翔選手は、見事な右ストレートでこの試合2度目のダウンを奪う。


「ダメージが蓄積してしゃがみこんだ感じだったし、相手の気持ちが折れてた。ここで終わらせようと思った」


冷静な一翔選手は、右でロドリゲスにとどめをさした。

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TKOタイム6回2分50秒。


本来のLフライ級に戻り、「切れ、パワーが上がった」という2階級制覇王者。


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井岡選手と同じリングで世界王座を獲得した宮崎 亮 選手と勝利を喜びうあう。


中学3年で知り合い、興国高校では同級生。共に世界王者を目指してきた親友だ。


「最高の思い出です!」


4階級制覇を目指す一翔選手は、WBAが90日以内に義務付けるとした無敵の同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦が期待される。


「近々、WBAに話に行く」とした井岡一法プロモーターは、さらに「年内にSフライ級挑戦もありえるかも」と付け加えた。


楽しみですね!


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八重樫、井上 結果! 後楽園ホール

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5日、後楽園ホールの新春第1戦に登場した、元ミニマム級王者八重樫東選手は、WBCインターコンチネンタル王者サムアンローイを9回2分52秒KOに破り、再起を果たした。

最後は左ボディーで沈めるも、それまでは倒し切れない展開 。本人も面白く無い試合で、次戦に期待をとした。

満員のホールのメインに登場した、注目の大型ホープ井上尚弥選手は、タイ王者ガオフラチャーンに初回左フック1発で10カウントKO勝ち。

会場からは、「2戦目の選手としては凄いが、相手か物足りない」の声が。

TBSでは井上戦を生中継(関東地区)する力の入れよう。大晦日登場も近い!?

井上尚弥 大みそか世界戦!? vsガオフラチャーン

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2013年、後楽園ホールの新春第1戦のメインは、高校生初のアマ7冠からプロ入りした噂の”怪物”井上尚弥(大橋)選手のプロ転向第2戦。


1月5日、50キロ契約の8回戦に挑んだ。


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実父・真吾トレーナー(中央)と共に、大橋ジム入りした尚弥選手。デビュー戦でOPBFランカーを見事に破り、大きな期待に応えた。


プロ第2戦目の対戦相手は、タイ国Lフライ級王者ガオフラチャーン・チューワッタナ(タイ)。過去日本リングで1勝6敗の35歳は、身長148センチと超小柄。


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午後3時から生中継されたTBS放送席の解説は、元王者佐藤 修 氏。


昨年、この試合が生中継だと教えると、「ホンマですか」と驚いていた。('-^*)/


身長差15センチ。果たしてどんな試合になるのか?

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タイ王者の見せ場は、この場面だけ。


試合は衝撃的結末を迎える。


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打ってきたタイ王者をバックステップで交わしたかと思いきや、カウンターの左フック一閃。


次の瞬間ガオフラチャーンは、バッタリとキャンバスへ崩れ落ちた。


それでも何とか立ち上がったが・・・。

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杉山主審は続行を許さず、初回1分50秒、井上選手がテンカウントKO勝ち。


ホールは、どよめきと、ため息。


そして強さにあきれた。


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「今年は日本か東洋のタイトルを取ります」


「バカヤロー。何、言ってんだよ。目指すのは、世界だろうが!」


スーパーホープに、ファンの期待も大きい。

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いろいろ試したい課題があったようだが、それを試す時間もなく試合終了。井上選手は、「得るものは少なかった」とし、「もっと強い相手とやりたい」と訴えた。


大橋ジム・大橋秀行会長は、「最短記録を狙わなくても、必然的にそうなるかも。大みそかに、何かあるかなあ」と意味深な発言。


国内で世界王座に挑戦するのには、まず、日本か、OPBFの王座獲得が必須となる。


狙いはLフライ級と見るが、ここからが大橋会長の腕の見せ所。


果たして次戦のマッチメークは?


楽しみです!


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八重樫 東 2階級制覇へ vsサンムアンローイ

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1月5日、後楽園ホールは2013年度プロボクシング初興行を前に、関係者多数が参加し恒例のおはらいが行われ、リングの安全を願った。


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メインの井上尚弥(大橋)vsガオフラチャーン・チューワッタナ(タイ) 戦は、午後3時からTBSで生中継。


満員の観衆が見守る中、先にリングに登場したのは、元WBA世界ミニマム級王者八重樫 東 (大橋)選手。サンムアンローイ・ゴーキャットジム(タイ)との、50キロ契約10回戦に挑んだ。元王者は、現WBA世界Lフライ級正規王者井岡一翔(井岡)選手に敗れて以来、約半年ぶりの再起戦。


一方のサンムアンローイは、15勝(3KO)4敗3分の27歳。昨年9月、大阪で世界ランカー向井寛史(六島)選手に8回判定負け。その後の11月、WBCアジア・コンチネンタル・フライ級王座を獲得している。


試合の焦点は、八重樫選手の勝ちっぷりに注がれた。

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この日の八重樫選手は、元2階級制覇王者長谷川穂積(真正)選手からの、「防御を意識した方がいい」とのアドバイスを意識し、「防御7で攻撃3」という試合スタイル。


「今日はパンチをもらわないことを考えた」と元王者は、徹底的に足を使う作戦を遂行。


「どんなに観客から不満が出ても冷静に」と、アウトボクシングを貫いた。


しかし、まれにこんなシーンも。

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だが、地力の差は明らか。


第9ラウンド。左ボディ一発で、粘るサンムアンローイをKOに降した。


KOタイム、9回2分52秒。

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「すいません。きょうの試合はナシということで…」


「今日の僕には覚悟が足りなかった」


「アグレッシブにいけば、もっと早く終わっていた。こんな内容じゃ上の階級では無理。出直します」


試合後の勝者からは、浮かないコメントが並んだ。

しかし、大橋ジム・大橋秀行会長は、「最近は打ち合いが多くファイター化していたが、きょうの試合内容なら十分に合格点」と高評価。


一時はWBC世界Sフライ級王者佐藤洋太(協栄)選手との同郷対決も話題に上がった八重樫選手だが、これは実現しなかった。今後はLフライ級か、フライ級でチャンスを伺うことになりそう。


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MVP 内山高志 WBA最新ランキング

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WBA(世界ボクシング協会)は、最新ランキング(2012年12月度)を発表。月間最優秀選手に、6度目の王座防衛を果たしたSフェザー級正規王者内山高志(ワタナベ)選手を選出。優秀選手にはフェザー級の新正規王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)が選ばれた。


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昨年大晦日、内山選手の王座挑戦に敗れたブライアン・バスケス(コスタリカ)は6位。2012年12月8日のパッキャオvsマルケス第4戦と同じリングで、マイケル・ファレナス(比)との暫定王座決定戦に勝った、ユーリオルキス・ガンボア(キューバ)が新暫定王者(1位)に就いた。


ファイトマネーでもめたトップランク社から、プロモーター50セントがガンボアの契約を買い取った金額は120万ドル(約1億500万円)とされ、ファレナス戦でのガンボアの取り分は5万ドル(約440万円)と低い発表。ファレナスは7万ドル(約600万円)で、ランクは11位に後退。


元手がかかっているガンボアが、世界王座の”ベルト”を武器に、今後どんな稼ぎ方をしていくかが注目される。しかし、暫定王者を先取り誕生させていたWBAのやり方は、理解に苦しみ、大いに不満。


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Sフライ級新正規王者に河野公平(ワタナベ)選手。前王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)は6位。暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)が1位、2位に亀田大毅(亀田)選手、元フライ級王者デンカオセーン・カオウィチット(タイ)が3位と続き、日本王者帝里木下(千里馬神戸)選手も8位にランクアップ。


ミニマム級新正規王者に宮崎 亮 (井岡)選手、Lフライ級新正規王者に井岡一翔(井岡)選手が就いた。いずれのクラスも暫定王者(1位)の下に、タイ勢が3人続くラインナップとなっている。


フライ級。国内正式発表されていないが、海外報道、スカイA番組表 に記されているところによると、2月27日川崎・とどろきアリーナで正規王者ファン・カルロス・レベコ(亜)に挑戦予定の、日本Lフライ級王者黒田雅之(川崎・新田)選手が9位にランクイン。


日本勢は、村中 優 (F赤羽)選手が8位、江藤光喜(白井・具志堅)選手が12位へとそれぞれランクアップ。


バンタム級。1位は空位だが、引き分けに終わった暫定王座決定戦(バスケスvsアナポリオ)が仕切りなおしされるのは時間の問題と思われ、ビジネス優先の上位陣の壁は厚い。


Sバンタム級。血液検査に引っかかり世界挑戦が流れた、前回2位プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ)の名前が消え、サーシャ・バクティン(日本→ロシア)選手が3位にアップ。


元王者下田昭文(帝拳)選手が4位、日本王座挑戦が決まっている菊地永太(真正)選手が6位、OPBF王者小國以載(VADY)選手が9位と、ここも日本勢がランクを上げている。


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世界王者五十嵐vsプロ1戦井上 ”新鋭賞”

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2012年度のボクシング年間表彰選手が発表された。”男子プロボクシング”部門の表彰選手は以下の通り。世界王者が8人もいるだけに、振り分けが難しかったようです。(敬称略)


最優秀選手   井岡一翔(井岡)
技能賞      山中慎介(帝拳)
殊勲賞      内山高志(ワタナベ)
敢闘賞      佐藤洋太(協栄)
努力賞      河野公平(ワタナベ)
KO賞       山中慎介(帝拳)
新鋭賞      五十嵐俊幸(帝拳)、井上尚弥(大橋)
特別功労賞    西岡利晃氏(帝拳=引退)
特別賞      故・内田正一(元日本ボクシングコミッション・レフェリー)、清水智信(金子=引退) 
年間最高試合 WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦 井岡一翔(井岡)vs八重樫東(大橋)戦
          (6月20日、大阪・ボディメーカーコロシアム)


新鋭賞に選ばれた五十嵐選手は、04年アテネ五輪代表を経て、06年プロデビュー。6年の歳月をかけて昨年7月、念願の世界タイトルを獲得。11月には初防衛を果たした。年間表彰に選ばれたのは初めて。


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井上尚弥選手。


昨年10月プロデビューの井上選手は、OPBFミニマム級7位クリソン・オマヤオ(比)を4回KOした試合が認められた形。というよりも、その将来性を高く買われて、いや、大いなる期待を込めての選出であろう。とはいえ、プロ1試合のみでの受賞は驚きだ。


しかし、井上選手は素晴らしい逸材。将来、日本ボクシング界を背負っていく選手になる可能性を持っているのは間違いない。本当に期待は大きい。


1964年の東京オリンピック、バンタム級で金メダルを獲得。アマ戦績138勝(45KO・RSC)13敗を引っさげて三迫ジム入りした桜井孝雄選手は、65年6月、日本Sバンタム級6位アトム畑井(東邦)選手を6回判定に破り初陣を飾る。2戦目からは10回戦を戦い、この年、5勝(1KO)を上げ新鋭賞受賞。


桜井孝雄選手。


小学生から野口ジムでベビーボクシングをはじめ、東京オリンピック代表選手から68年プロ入りした高山将孝(P堀口)選手は、4勝(1KO)1敗で68年度の新鋭賞に選ばれた。


唯一の敗北は、世界ランク入りを狙った世界ライト級7位ドン・ジョンソン(米)との試合で、5回に2度のダウンを奪うなどリードしながら、7回偶然のバッティングで左目上を負傷。続行不可能とされた高山選手は、当時のルールでTKO負け。悔し涙にくれたが、試合内容が認められての受賞だった。


翌1969年の新鋭賞受賞者は、カシアス内藤(船橋→金子)選手。68年11月のデビューから、69年末まで12戦全勝(6KO)。世界王者フレディ・リトル(米)への挑戦に敗れたばかりの、 南 久雄(中外)選手に勝った星が光る(69年12月)。


1970年は韓国で東洋ライト級王座を奪取した、デビュー3年目の門田新一(三迫)選手が新鋭賞に選ばれた。そして71年は岡部 進 (石川)選手。大器と期待された”ポパイ”は、2年のキャリアで18連勝(11KO)無敗。



岡部 進 選手。


翌72年、20連勝で東洋Sフェザー級王座を獲得するも、米国帰りのアポロ嘉男(親和)選手に不覚を取ってからはすっかりモロくなり、通算30勝(15KO)17敗1分の戦歴を残しリングを去る。


大場政夫(帝拳)選手が最優秀選手に選ばれた1972年は、殊勲賞、敢闘賞、新鋭賞の受賞者なし。岡部選手を2回KOしたアポロ選手は、技能賞受賞。


1973年。つまらないカードの粗製乱造が原因で、世界タイトルマッチ以外はテレビ放映が打ち切られていた。


そんな中、ミュンヘン五輪代表のロイヤル小林選手が国際ジムからA級8回戦でプロデビュー。「3年間、私に預けて下さい。必ず世界チャンピオンにして見せます」と、小林選手の両親に約束した高橋美徳会長は、”フォアマン方式”で小林選手を育てた。73年は7戦全勝(6KO)。


しかし、この年の新鋭賞を受賞したのは、ロサンゼルスでプロデビューを果たしたフリッパー上原(協栄)選手。ハワイでデビューした実兄・康恒選手を抑えての受賞だった。小林選手はKO賞に選ばれている。



フリッパー(左)、康恒の上原兄弟。


オリンピック・オーデトリアムで4戦全勝(2KO)の星をあげ、帰国した時は日本フェザー級6位の肩書き。74年は勢いに乗って、ヒューゴ・バラサ(コロンビア)、サミー・ゴス(米)、リゴベルト・リアスコ(パナマ)と、世界入りを狙っての戦いに挑んだが2敗1分。しかし、次の牛若丸原田(笹崎)戦で、日本フェザー級王座を獲得した。


73年は全日本新人王を獲得した同士が、次の試合でぶつかるという今では考えられないカードも実現している。全日本フェザー級新人王大橋満雄(帝拳)選手と、Sフェザー級の覇者ゴールド 城 (野口)選手の対戦は、大橋選手が5回KO勝ち。



大橋vs城。


だが、その大橋選手もスターダムにのし上がるために組まれた、次の岡部 進 戦(2連続KO負け中)で初回KO負け。その勢いは、一気に失せてしまった。


さて、井上選手。皆様のコメントにもあるように、第3戦のマッチメークは大いに注目される。


果たしてどんな相手が選ばれるのか。大橋会長の手腕に期待!


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