正規ウェイトで戦ったIBF世界Sフライ級王者亀田大毅(亀田)選手が、計量失格のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に判定負け(3日・大阪)を喫するも王座防衛となった問題は、NHKをはじめとする報道各社が、「ボクシング競技への不信感」をあらわにするなど波紋を広げた。
試合を管轄する最高責任機関日本ボクシング・コミッション(JBC)の秋山弘志理事長は試合後、IBFに一連の経緯などの説明を求めるメールを送り、調査するとしていた。そして、IBFダリル・ピープルズ会長からの回答は、「ルール通り」。
IBF「ルール通り」と質問状に回答(日刊スポーツ)
上写真は今年5月のIBF総会で、JBCから贈られた肖像画を手にするピープルズ会長(中央)と、渦中のリンジー・タッカー選手権委員長(左)。
責任の所在を示さず、ことの経緯を追求するJBCに対しては、日本プロボクシング協会(JBPA)も不信感をにじませ、亀田家総帥・亀田史郎氏は、「JBCは日本の恥」とまで断罪。
「JBCに不信感」日本協会 タイトル混乱で(毎日新聞)
大毅防衛劇を父・史郎氏が断罪「JBCは日本の恥」(東スポWeb)
◆IBFタイトル戦ルール1章A項2 王者が計量をパスして挑戦者が失敗した場合、王者が試合で勝っても負けても王座を保持することを合意の上で、試合を開催しても良い。
「ノーモア大毅」JBCがIBFに要求(日刊スポーツ)
「ルールは把握していたが統一戦は特別ルールの場合もあるので」と、JBC浦谷事務局長代行の弁明は苦しい。
ボクシングの勝負は、その場その時の一回限り。ルールの確認も、その場その時に、おざなりにせず行っていれば、今回の混乱はなかったように思います。
不動産売買契約などの時には、契約書を一言一句読み上げて、双方の合意を得た上で契約が締結される。
普通の社会でも、偉い人が「そう言ったから」では済まさず、現場が確認することは良くあること。
「チャンピオンたる者は、いつ、いかなる場所で、誰と戦っても、そのウェイトでは常に勝利者でなければならない」
今回の騒動をこやしに、JBCの力でJBFルールを見直すなど、実のあるものに変えていってほしいと願います。
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