3日、大阪ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)。IBF世界Sフライ級王者亀田大毅(亀田)選手は、トリプル世界戦のメインカードに登場。WBO世界バンタム級王座を防衛したばかりの和毅選手もセコンドに付いた。
王座統一戦と期待されたカードだが、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)は計量失格でWBA王座剥奪。たとえ勝利しても、世界王者となることは出来ない。左端のトレーナーは、セルソ・チャべス(渡辺二郎の挑戦者)。
試合開始。先手を取ったのはソリス。
強い右アッパーを軸に、手数の少ない大毅選手を連打で攻め込むソリス。
減量を放棄しただけあって、元気満々?。
予想では減量失敗のソリスを、大毅選手が主武器である左ボディから攻略するのではとの見方が強かったが、・・・。
ソリスは左のアッパーも交え、ラウンドを支配していく。
足を使ったり、接近戦を挑んだりと戦法を使い分けた大毅選手だったが、いかんせん手数が少なく、試合の主導権を握ることが出来ないまま、ラウンドが重ねられていった。
試合は規定の12ラウンドを終了。終盤は必死の追い上げを見せた大毅選手だったが、判定は116-112、116-112、113-115の2-1でソリスに。
大喜びのソリスと、呆然とする敗者大毅選手。
計量失格のソリスにベルトはない。しかし試合後、敗者大毅選手のIBF王座はそのまま保持されることが、IBFリンゼイ・タッカー立会人から発表され、後味の悪さは極めつけの、前代未聞のタイトルマッチとなってしまった。
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どちらが勝ってもタイトルの移動に関係ない試合は、タイトルマッチとはいえまい。
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どうか、そうなならないことを願うばかりです。
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