1日(現地時間11月30日)、カナダ・ケベックシティ。世界Lヘビー級戦ダブルヘッダーの一番手に登場したのは、WBO王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)。22勝(20KO)1分。現在6連続KO中の王者は、これがタイトル初防衛戦。
挑戦者は同級15位イスマエル・シラク(ウクライナ→米)。これまで、21勝(17KO)1敗の星を残す28歳は、世界タイトル初挑戦。王者を8センチ上回る191センチの長身を誇る。
お馴染み、マイケル・バッファーのコールで試合開始。
王者の左がシラクを捕らえる。
シラクも応戦。初回はジャッジ2者が挑戦者にポイントを与えた。しかし、試合の決着は早い。
第2ラウンド。コバレフの右オーバーハンドでシラクはキャンバスへ吹っ飛んだ。
ここはカウント8で続行。
しかし、王者はこのチャンスを逃さない。
コバレフの強打を叩き込まれたシラクは、頭からロープに突っ込むように再びダウン。
これを見たマーロン・ライト(カナダ)主審は、ノーカウントで試合をストップ。
2回52秒KOでコバレフが初防衛に成功。
才能を買われていたシラクを、わずか2回で粉砕したコバレフの評価は大いにあがった。
今後はこの日のメインに登場したアドニス・スティーブンソン(ハイチ→カナダ)らとの、王座統一戦に興味が持たれる。