元2階級制覇王者粟生隆寛(帝拳)選手は、ライト級王座挑戦をアピールすべく、山中vsゲバラ戦のアンダーカードで再起2戦目のリングに登場。変身ぶりをファンの前にお披露目した。
対戦相手はエドガー・ロメリ(メキシコ)。グアダラハラからやって来た23歳は、3年のキャリアで14勝(8KO)3敗2分の戦歴を残している。
試合開始からメキシカンは元王者に勇敢にアタックを敢行。
荒々しい攻撃で粟生選手に襲い掛かったロメリだったが、元王者の痛烈な左ストレートの前にあっさりとかぶとを脱ぐことになる。
ロメリ、ダウン。
立ち上がったメキシカンは勇敢に打ちに行ったのだが。
刹那、粟生選手の右フックがカウンターで炸裂。
ロープ際まで弾き飛ばされたロメリは、キャンバスへ横転。
立ち上がったものの時すでに遅く、試合は終了。
KOタイム1回3分3秒。安部和夫レフェリーに右手を上げられた元王者は、得意の表情で勝ち名乗りを受けた。
「強い、倒せるようなパンチを打てるようになった」という粟生選手は、3階級制覇となるライト級王座挑戦に、「焦りはないが、チャンスがあれば早くやりたい」。
一時は「引退勧告」を突きつけた帝拳ジムの本田明彦会長も、「練習の内容、量からして違う。負けて這い上がって来た」と、粟生選手の変身ぶりを評価。
同僚リナレス選手との、3階級制覇を賭けたライト級王座挑戦の先陣争いが注目される。