WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)のアドバイザー、サンプソン・リューコゥイッツ氏は、WBAから指令されていた同級正規王者亀田興毅(亀田)選手との王座統一戦に付いて、正規王者陣営の提案をのみ、1試合待つことになった旨を発言。
同時に興毅選手との試合は、モレノの12度目の防衛戦としてパナマシティで開催される可能性が高いとしている。なお、モレノのWBC世界Sバンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)挑戦はない模様。
リューコゥイッツ氏(左)と、ウーゴ・ルイス。
『指名試合』はタイトル管理団体の伝家の宝刀であり、その指令にそむくと王座剥奪、ランキング降下というのが、少し前の時代。”世界王座”が厳格に管理されていた時代は、「古き良き時代でした」という過去形になりつつありますね。
確かに時代は変わったのかも知れません。しかし、WBAは自分で自分の首を絞めているようなものだと思うんですけどねェ。(^_^;)
WBAから指名された挑戦者アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)との契約前に、ノンタイトル戦を行い、対戦の意思なしとみなされ、一時は王座を剥奪された西城正三(協栄)選手。
WBA、WBC両団体から世界Sウェルター級王者として認定されていたのは輪島功一(三迫)選手。昭和50年(1975年)1月21日。半年前病院送りにされた相手、オスカー・”ショットガン”・アルバラード(米)に雪辱し、世界王座奇跡の返り咲きを果たした輪島選手に待っていたのは『指名試合』。
WBA1位 柳 斎斗(韓国)、WBC1位ミゲル・デ・オリベイラ(ブラジル)。柳は1年以上世界1位をキープしており、オリベイラとは最初引き分けたが、1年前の再戦では完勝していた。輪島陣営が選んだ挑戦者は柳。
「チャンスを与えてやるのが、チャンピオン側の義務」(三迫会長)
しかしこの時は、WBCが輪島選手の王座を剥奪した。
「強い相手を避けているのではない。WBAの挑戦者の次は、WBCとやると言っているんだ。頭に来た」(輪島選手)
WBAは”指令”だの”入札”だなどと公にせず、両陣営に交渉させて、その上で『伝家の宝刀』をかざすべきなのでは。これでは混乱するばかり。なんだか、自信のなさがあおりだされているような印象を受けてしまいます。
早く、しっかりとした組織に戻ることを願うばかりです。
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