WBC世界フェザー級王座初防衛戦に挑んだ3階級制覇王者アブナー・マレス(メキシコ)は、直前のオッズ8-1という有利を予想された挑戦者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)にまさかの初回ストップ負けで王座転落。24日(日本時間25日)、米カリフォルニア州・カーソン、スタッブハブ・センター(旧ホームデポ・センター)。
26勝(14KO)1分無敗。絶対の自信を持ってリングに上がったマレスは、戦前、同日Sバンタム級王座に挑戦するレオ・サンタクルス(メキシコ)の勝利を予測し対戦をアピール。
将来のビッグマッチへと心は飛んでいたが、遠い距離から飛んできたゴンサレスの左フックで、夢の世界へ飛ばされてしまった。
試合後は返り咲きの先輩王者を祝福したものの、その後マレスは年内のリターンマッチを強く希望。
しかし、ゴールデン・ボーイ・プロモーションは、次のゴンサレスの相手にゲーリー・ラッセルJr(米)=23戦全勝(13KO)=を抜擢しており、ルール的にもダイレクト・リマッチはありえず、今度はマレスが「待たされる」側に回る。
ラッセルJr擁するG・B・Pは、ゴンサレスのマレス挑戦が決まる前、盛んにオファーを出していたが、ゴンサレス陣営はこれを断っていた。
来月32歳の誕生日を迎えるゴンサレス。55勝(47KO)8敗。ここ6年間で敗れたのは、Sバンタム級王座を狙った西岡利晃(帝拳)選手との戦いと、久々のラスベガスでの戦いとなったダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)戦のみ。
デ・レオン戦では、緊張のためか動きが固くなり、本来のボクシングが出来ずに不本意な王座転落を遂げていた。今度はさらにビッグなステージに立つことを賭けて、新鋭を迎えることになる。
そのまじめな人柄も手伝って日本にもファンが多いゴンサレス。ぜひ、ハードルを越えてビッグな王者になってもらいたいものです。今後に注目。
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