WBC世界バンタム級タイトルマッチ。チャンピオン山中慎介(帝拳)選手は4度目の防衛戦。09年以降の12戦で倒せなかったのは初防衛戦のビッグ・ダルチニャン(豪)のみ。”神の左”は強烈な破壊力を持つ。(12日、東京・大田区総合体育館)。
すっかり貫禄が付いたチャンピオン山中選手。
挑戦者同級8位ホセ・ニエベス(プエルトリコ)。これまで22勝(11KO)2敗3分のWBOラテン王者は、WBOでは世界2位にランクされる。
世界タイトル初挑戦。緊張のプエルトリコ陣営。
リングサイドにはWBO世界同級の新王者亀田和毅(亀田)選手が偵察に訪れた。
ブルース・マクタビッシュ主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。
サウスポー同士の攻防戦。初回から王者が仕掛ける。
体格に勝る王者は定石通り、左を上下へ打ち分ける。早くも挑戦者の顔色が変わる。
そして、得意の左ストレートがニエベスのアゴを直撃。
青コーナーに吹っ飛ぶように倒れたニエベスは、キャンバスへへたれ込んだまま動かない。
ようやく立ち上がった時ものの、マクタビッシュ主審がテンカウントを数え上げ試合は終了。
全くあっけない決着となった。KOタイム初回2分40秒。
「悲しい。そんなに効いたパンチではなかったけど、見えなかった。立ち上がろうとしたんだけど」(ニエベス)
「脇が空いて手応えはもうひとつ。不完全燃焼。正直もう少しやりたかった」(山中選手)
「強い相手とやりたい。バンタム級では負ける気がしない」というチャンピオンは、WBA世界同級のスーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)との対戦を希望。帝拳ジム浜田剛史代表は、ラスベガス進出も示唆した。
V5戦は関西圏で行なわれ、長谷川穂積(真正)選手の3階級制覇チャレンジと同じ興行になる見込み。
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