五輪二連覇、世界選手権三連覇のゾウ・シミン(中国)。デビューの4回戦から破格の30万ドル(約3千万円)というファイトマネーを得た“黄金の拳”は、主戦場マカオでプロ2戦目となる6回戦に出場。メキシコのへスス・オルテガ=3勝(2KO)1敗=と対戦した(7月27日)。
初戦では期待されたKOを逃した”黄金の拳”。
この日も初回からコンビネーションを上下に打ち分け、ポイントリード。打ち終わりにオルテガの右を貰うこともあったが、危なげない展開。そのまま規定の6ラウンドを終了した。
スコアはジャッジ3者共に59-55でゾウ。
「8戦目で世界王者になったレオン・スピンクスよりも少ない試合数で世界王者になる」(フレディ・ローチ・トレーナー)というビジネス・プランがあるゾウはの次戦は、11月23日、パッキャオvsリオス戦と同じ興行の前座8回戦。
アジアから世界のスーパースターを目指す”黄金の拳”だが、「パンチが軽いです」(山田純夫氏)という部分はこれから改良されるのだろうか。日本人選手との対戦を見てみたいものです。
アンダーカードに出場したIBF世界フェザー級王者イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)は、マウリシオ・ムニョス(亜)相手に初防衛戦。かつて、西岡利晃(帝拳)選手に挑み9回KO負けという記録が残るムニョスは勇敢に立ち向かったが、王者は旺盛なプレスと手数で挑戦者を突き放した。
最後まで抵抗したムニョスだが、グラドビッチを脅かすまでには至らず、顔面は大きく腫れ上がった。
スコアは120-108、119-109、119-109の3-0でチャンピオン。
グラドビッチは米カリフォルニア州に住み、売れっ子ロバート・ガルシア・トレーナーに師事。
17戦全勝((KO)無敗。まもなく27歳の誕生日を迎える。
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