WBAの世界タイトル承認問題。コアなボクシングファンの皆様は全然納得いかず、ジョー・ルイチュ さんの”引退示唆”に続き、このブログにも「もう、ボクシング見ない」との声が多数寄せられた。
「無意味な暫定世界戦は、どこの国のファンからも歓迎されていませんよ!」
迷走WBAには、19日(日本時間20日)メキシコにおいて、Lフライ級暫定王者ホセ・ロドリゲス(メキシコ)が誕生。続々誕生する暫定王者。そして世界1位の座は空位が目立つ。今や暫定王者は、昔の世界1位と変わらない。違うのは、世界王者と同じベルトがあって、一応世界王者と呼ばれること。
「昔のチャンピオンに対して失礼だよ」
「こんなんじゃあ、小林さんなんかホント、かわいそうだよ」
「僅か46日ですもんねェ。今じゃ、絶対やりませんよね」
昭和51年(1976年)10月9日、リゴベルト・リアスコ(パナマ)を8回TKOに破ってWBC世界Sバンタム級王座を獲得したロイヤル小林(国際)選手は、契約により僅か46日間のインターバルで韓国へ渡り、 廉 東均(韓国)の挑戦を受け、滑ったようなダウンが災いし、僅差の判定負けで王座から転落した。
「西城さんだって、一度はタイトル剥奪されたもんなァ」
1971年7月2日。WBA世界フェザー級王者西城正三(協栄)選手は、指名挑戦者アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)と対戦する意志なしとして、WBAから一度は王座剥奪を通知された。しかしこの時は、JBCが西城選手をバックアップ。
記者団にタイトル剥奪を発表するJBC菊池事務局長。右、金平会長。
金平正紀会長もすぐに米ロサンゼルスでトレーニング中のゴメス陣営の下へ飛び、何とか契約を結び、間一髪セーフ。タイトル剥奪宣言は、1週間後に撤回されている。しかし、契約はファイトマネー挑戦者相場の二倍、1万5千ドル(540万円)。ベネズエラへのTV放映権利もタダという大きな代償を払っている。
ボクシングの世界王座統括団体は、指名試合の尊守によりその貫禄を見せてきたと思う。
世界チャンピオンの権利ばかりが重要視された時代から、指名挑戦者の権利を護る方向へ時代は動いたが、まさか暫定王者という、まがい物チャンピオンに姿を変えてしまうとは。暫定世界王者無視から、WBA無視へと時代は動くように思えてならない。
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