4日(日本時間5日)、ドイツ・マンハイム。IBF&WBO世界ヘビー級&WBA同級スーパー王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)は、無敗のフランチェスコ・ピアネッタ(伊)の挑戦を受けた。
ここ9年間負け知らず。貫禄のチャンピオン。
挑戦者ピアネッタは”イタリアの種馬”ロッキー・バルボアに良く似ている。
リングアナはお馴染み、マイケル・バッファー。
中央の長身女性は兄ビタリ婦人。右の背の小さな女性はウラジミールの交際相手。後方の濃い顔の男性は米TV局HBOスポーツ部門の最高責任者、ケン・ハーシュマン。クリチコがこの一戦に勝利した場合、クリチコーポベッキン戦放映に興味を持ち、この試合を訪れた。
右端は往年のテニスのスーパースター、ボリス・ベッカー。
WBC王者兄ビタリはこの日もセコンドを務めた。
ここまで無敗ながら、印象深い試合ぶりを披露していないピアネッタだが、初の世界挑戦に今までに見せたことのない気合十分の立ち上がり。
「待たずに行け!」のコーナーの指示に、ステップインしサイドスローからの右フックでクリチコの懐に飛び込んで行く勇気を見せた。
しかし2回以降、クリチコは左を伸ばしながら慎重に狙いをすまして右ストレートをフォロー。挑戦者は徐々に動きを封じられブロックに忙しくる。だが、ガードの隙間から王者のパンチが断続的にヒット。
王者はインタバールでもすっかり余裕が伺えた。
第4ラウンド。ピアネッタは正面からのクリチコのワン・ツーを喰らって、スローモーション気味に後方にダウン。
だが、立ち上がった挑戦者はこの回をしのぐ。
しかし続く第5ラウンド。クリチコのかぶせるような左フックで、ピアネッタは押しつぶされるように前方にダウン。
決してダメージを受けたようには見えなかったのだが・・・。
この回も踏ん張った挑戦者だったが、試合は次の第6ラウンドでフィナーレを迎える。
機を見てステップインしたクリチコのコンビネーションがピアネッタを襲う。
挑戦者ダウン。今度は効いた。
だが、アーニー・シャリフ(米)主審は、ここで試合をストップ。
ガックリうなだれるイタリアのROCKYピアネッタ。
TKOタイム6回2分52秒。
この日の勝利で60勝(51KO)3敗としたクリチコは、次戦でWBA正規王者アレクサンデル・ポヴェトキン(ロシア)との指名試合に挑む。
この試合の興行権は2300万ドル(約23億円)で、正規王者を擁するロシアのプロモーター、ウラジミール・フルーノフが落札。クリチコの取り分は75%の、1750万ドル(約17億5千万円)になる。
久々のヘビー級らしいビッグファイトマネーマッチ。実現が待たれます!。
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