WBO世界ウェルター級タイトルマッチ は、第6ラウンドを終えてほぼ互角の展開。「突貫小僧」ブラッドリーは、得意とする中間距離での打ち合いで、挑戦者ルスラン・プロボドニコフ(ロシア)にパンチの軌道を合わせられ、打ち負け苦戦。これは、挑戦者コーナーに付いたフレディ・ローチの作戦か。
7回から10回は、ロシア人の動きに慣れてきたブラッドリーが、挑戦者のプレッシャーをかろうじて凌ぎポイントをゲットした。
しかし11回は、再び追い込まれ激しい打撃戦。
挑戦者にポイントが流れた。
苦闘のブラッドリー。
リングサイドでは、ボブ・アラムと、4月6日にプロデビューを控える五輪連覇のゾウ・シミン(中国)が観戦。
試合はいよいよ最終ラウンド。
プロボドニコフの怒涛の連打の前に、ついにブラッドリーはキャンバスへ崩れた。
立ち上がった王者は、試合終了ゴングに救わた。
スコアは、114-113、114-113、115-112の僅差3-0。
中盤、ブラッドリーがアウトボクシングで稼いだ貯金が、きわどい試合の勝利に反映した。
「わかりやすい試合で、ブラッドリーの1点差勝ちは文句ありません。だけど、初回のダウンはスリップじゃないですからね。あれが明暗を分けました」(山田純夫氏)
惜しくも大魚を逃したプロボドニコフ。しかし、米国で大いに名前を売った。
プロボドニコフの傍の1人は、通訳の男性(中央)。インターバル中も同じ服装でエプロンに上ってフレディの指示をロシア語に通訳することが特別許可された。もう1人のメガネの男性は、プロボドニコフの共同プロモーターアーサー・ペルーロ(米)。
下はプロボドニコフのもう一人のプロモーター、ゲルマン・ティトフ(ロシア)。
地元カリフォルニアのラッセル主審に右手を上げられるブラッドリー。右は、WBO共同立会人のマーク・リールズ(米)。
薄氷の勝利をあげたブラッドリーは、インタビューもそこそこに、リングから消えていった。
パッキャオに勝った男は、その真価を見せられず。
果たして次の対戦相手は誰に?
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