16日(日本時間17日)米ニュージャージー州アトランティックシティで行われたWBC世界ライト級タイトルマッチ。王者エイドリアン・ブローナー(米)vs挑戦者ギャビン・リース(英)の一戦は、ブローナーが5回2分59秒TKO勝ちで初防衛に成功。
元WBA世界Sライト級王者リーズを相手に、賭け率30-1と圧倒的有利とされたブローナー。
試合はその予想通り、王者が圧倒的強さで挑戦者を粉砕した。
スタートから仕掛けたのは挑戦者。身長163センチと小柄なリースは、スピードと手数に勝機を見出そうという戦法。王者はじっくりと余裕を持って挑戦者の動きを見る。
2階級制覇に意欲を見せるリースだが、パワーの差は歴然。3回終盤、早くもチャンスを作ったブローナーは続く第4ラウンド、ダウンを奪う。立ち上がった挑戦者はふらつきながらも、何とかこの回をしのぎきった。
第5ラウンド。小さなリースは前に出るしかない。しつこい接近戦に活路を見出したいが、ここでもブローナーは一枚上手。強烈なボディブローを見まうと挑戦者は座り込むようにダウン。
立ち上がって来たリースに、王者は一気のラッシュ。残り時間1秒だったが、レフェリーは試合をストップ。同時に挑戦者コーナーからは、タオルが投げ入れられていた。
V1に成功したブローナーは、26戦全勝(22KO)無敗。まだ23歳、どこまで強くなるのやら。32歳の敗者は、37勝(18KO)2敗1分。
WBC世界Sミドル級指名挑戦者決定戦。同級1位ニコラ・スジェクロカ(モンテネグロ)vs2位サキオ・ビカ(豪)戦は、ビカが12回文句なしの判定で勝利。スコアは、120-108、119-109、118-112。
メキシコではノニト・ドネア(比)が返上した、IBF世界Sバンタム級王座決定戦が行われた。同級1位アレハンドロ・ロペス(メキシコ)vs2位ジョナサン・ロメロ(コロンビア)戦は、入札で興行権を落札したロペスの地元ティファナで開催。
地元ファンの大声援を受け王座獲得が期待されたロペスだったが、試合は175センチの長身ロメロが敵地をものともせず判定勝利。スコアは、116-111、115-112、112-115の2-1。
新王者は23戦全勝(12KO)無敗。敗れたロペスは24勝(7KO)3敗となった。
王座決定戦後、次期ランキングでIBF同級最上位(現3位)となることが予想されるサーシャ・バクティン(日本→ロシア)選手にチャンスが与えられることになるのか。気になりますね。
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