26日(日本時間27日)、米ネバダ州ラスベガスで行われた、WBC世界Sライト級暫定王者ルーカス・マティセ(亜)vs挑戦者マイク・ダラスJr(米)の一戦は、強打のマティセが初回146秒でダラスJrを粉砕。昨年9月に獲得した王座の初防衛に成功した。
これまで19勝(8KO)2敗1分の黒人挑戦者は、6センチの身長差を武器に、フットワークを使いジャブで王者をコントロールしようという立ち上がり。
しかし、マティセはジャブにあわせて右を打ち込み、すかさず返しの左をフォロー。さらに追い撃ちをかけるマティセ。
ダラスJrは前のめりに倒れ、全く立つ気配はなく試合終了。
KOタイム初回2分26秒。豪快なKO勝利でマティセが王座の初防衛に成功した。33勝(31KO)2敗1NC。
サブ・ジュダー(米)、デボン・アレキサンダー(米)には、いずれもダウンを奪いながら、不運なスプリットの判定を失っているマティセだが、力は十分。WBC世界同級正規王者ダニー・ガルシア(メキシコ)とのパワー対決実現が待たれる。
セミファイナルには、WBC世界ウェルター級3位にランクされるセルチュク・アイディン(トルコ)が登場。元ランカーのへスス・ソト・カラス(メキシコ)との10回戦に挑んだ。
カラスのパンチをブロックで防御し、打ち終わりに強打を打ち込むアイディン。前に出るソト・カラスは被弾も多いが、強引にボディ攻撃。しかし、スピードに勝るアイディンは回り込み、出鼻を押さえる。しかし、大きなダメージは与えられない。
後半に入ってもソト・カラスは前に出ることをやめない。接近して大きなパンチを振るうカラスに対し、アイディンはインサイドから小さなパンチを打ち込む。
試合は両者決定的シーンなく終了。終始攻勢を取って前に出続けたソト・カラスと、正確なパンチで迎え撃ったアイディン。
両陣営が勝利を訴える中、発表されたスコアは、95-95、97-93、97-93の2-0でソト・カラスを支持。
昨年、マルコス・レネ・マイダナ(亜)に8回TKOで敗れて以来の再起戦を、殊勲の星で飾ったソト・カラスは、27勝(17KO)8敗3分。昨年初めまで4連敗を喫していたメキシカンは、世界上位進出を確実とした。
不運とも思える判定を落としたアイディンは、23勝(17KO)2敗。昨年7月、ロバート・ゲレーロ(米)とWBC世界ウェルター級暫定王座を争った試合に続く連敗で、米国進出2連敗となってしまった。今後の巻き返しなるか。
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