世界ミニマム級王座を返上したばかりの井岡一翔(井岡)選手が、ダイレクトでWBA世界Lフライ級王座決定戦出場のチャンス(2012年12月31日)を掴んだ。
実父でトレーナーを務める一法氏とのコンビで、プロ11戦目、日本人最短の2階級制覇を目指すリングへ向かう一翔選手。
元世界2階級制覇王者の叔父(弘樹会長)の真面目さと、父の気の強さを引き継いだ俊英は、グッと貫禄も付いた。
対戦相手は前WBA同級暫定王者で、現在は5位にランクされるホセ・ロドリゲス(メキシコ)。
TBS放送席の解説は、元王者鬼塚勝也氏と、内藤大助氏の二人。
下は左から、ピニット・プラヤドサプ主審(タイ)、JBC秋山専務理事、WBAシン・ヨンサプ立会人(韓国)。
本業はムード歌謡歌手の「小川ゆうじ」リングアナのコールで試合開始。
初回、いきなり井岡選手はロドリゲスをキャンバスへ落下させた。
得意の左ボディブローでダウンを奪った一翔選手。
2年連続、大みそか初回KOの期待も膨らんだ。
しかし、立ち上がったロドリゲスは戦況を立て直す。
行けると思った井岡選手の攻めが単調になったところを見逃さず反撃のロドリゲス。
「それなりのレベルの選手でしたよ」(山田純夫氏)
だが、一翔選手が高速の左ジャブから多彩なコンビネーションブローを繰り出すようになると、ロドリゲスの反撃も次第に色あせていく。
こうなると、試合は一翔選手の独壇場。
そして迎えた第6ラウンド。
一翔選手は、見事な右ストレートでこの試合2度目のダウンを奪う。
「ダメージが蓄積してしゃがみこんだ感じだったし、相手の気持ちが折れてた。ここで終わらせようと思った」
TKOタイム6回2分50秒。
本来のLフライ級に戻り、「切れ、パワーが上がった」という2階級制覇王者。
井岡選手と同じリングで世界王座を獲得した宮崎 亮 選手と勝利を喜びうあう。
中学3年で知り合い、興国高校では同級生。共に世界王者を目指してきた親友だ。
「最高の思い出です!」
4階級制覇を目指す一翔選手は、WBAが90日以内に義務付けるとした無敵の同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦が期待される。
「近々、WBAに話に行く」とした井岡一法プロモーターは、さらに「年内にSフライ級挑戦もありえるかも」と付け加えた。
楽しみですね!
応援、深く感謝です!→ 【TOP】