井岡ジム、井岡一翔選手と同門の親友宮崎 亮 選手が、念願の世界タイトル初チャレンジ。一翔選手が返上したWBA世界ミニマム級正規王座の決定戦(昨年、大晦日)に出場。
一翔選手の実父・一法トレーナーとの二人三脚、で晴れの舞台へこぎつけた。
入場曲と君が代を歌い、宮崎選手を援護したのは、元K-1選手で正道会館師範の角田信行氏。
対戦相手は、元王者ポンサワン・ポームラムック(タイ)。
”ザ・タンク”の異名を持つ突貫ファイターは、王座返り咲きに並々ならぬ決意を感じさせた。
ギャラクシー・プロモーション総帥二ワット・オスラワン氏と、その子息テリー氏(右)。
試合開始ゴング。
しかし、エンジンのかかったポンサワンは第4ラウンドから逆襲に転じる。
4、5回とポンサワンの反撃を許した宮崎選手。
第6ラウンド終了。
両選手共に激しい打撃戦のダメージが伺える。
試合は折り返し。12キロ落としたという宮崎選手のスタミナは?
打ち合いに強いポンサワン。
7、8回と元王者が連取し、試合はわからなくなってきた。
試合の流れを変えたのは、宮崎選手のフットワーク。
10回にはポンサワンに減点もあり、終盤戦は有利に試合を進めた。
試合終了。両陣営ともに、肩車で勝利をアピールする。
そして発表されたスコアは、116-111、113-114、116-112。
判定は2-1と割れたが、宮崎選手が初の世界王座を獲得。
「宮崎選手は116でよいと思いますよ。ポンサワンの勝ちはありません」(山田純夫氏)
感激の新チャンピオン。
中学時代には鑑別所で過ごしたこともある札付きの“ワル”だった宮崎選手は、女手一つで育ててくれた母・恵美子さんに、「産んでくれてありがとう」と感謝の言葉を口にすると号泣。
「夢がかなってうれしい」
鑑別所に来てくれた母の涙を見て、やり直しを決意。中学3年生の夏に井岡ジム入り。ボクシングを始めた。
以後、元不良少年は、同級生一翔選手を見習い、学べるところは全て学んだという。
「今日はテストマッチ。このクラスで戦えることが確認できた」という宮崎選手は、王座統一戦へ夢をはせる。
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