WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)選手は、来年の公約として、他団体王者との王座統一戦を掲げた。来年度より、IBF、WBOの加盟が確実視される日本プロボクシング界。標的候補の一人、IBF同級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)は、帝拳ジムと浅からぬ因縁がある。
サンタクルスのマネジャーは、西岡利晃(帝拳)選手の野望を打ち砕いたノニト・ドネア(比)と同じキャメロン・ダンキン。選手の売り出し上手なやり手だ。
12月15日(日本時間16日)、ロサンゼルス・スポーツ・アリーナ昼興行のメインで行われたV3戦は、米TV局最大手CBSが15年ぶりに地上波で放映。まさに、今売り出し中といった王者サンタクルス。
’Santa Cruz’ならぬ、'Santa Kraus'(サンタクロー)?。ジョー小泉氏ばりの、山田純夫氏の一言。(^_^;)
挑戦者は16戦全勝(6KO)無敗のアルベルト・ゲバラ(メキシコ・22歳)。
無敗とはいえ、ゲバラは8回戦以上の経験は2試合しかなく、キャリア不足は否めない。
試合開始。
立ち上がり、挑戦者はフットワークを駆使して忙しくコンビネーションを繰り出す。
王者はブロックに時間をさきつつも、前に出る力を強める。
しかし、前半は空振りが多かった。
前戦から5週間というインターバルでリングに上がった王者は、思いの他苦戦を強いられた。
しかし、必死に前に出て挑戦者を追いかける。
ゲバラの抵抗は続く。だが、後半戦に差し掛かると徐々にペースダウン。
王者が巻き返す。
セコンドは、元OPBF王者稲田千賢(帝拳)選手と、WBC世界ライト級暫定王座を賭け戦った、実兄のホセ・アルマンド・サンタクルス。
この試合は、ロサンゼルスからWOWOWが開局15周年記念番組として放映したが、稲田選手は一敗地にまみれている。
終盤は単発ながらパワーパンチをヒットさせた王者が主導権を握った。
12回を終了し発表されたスコアは、116-112、118-110、119-109の3-0でサンタクルス。
3度目の防衛に成功した王者だが、スコア以上に苦戦した試合だった。
山田氏は、「116-112か115-113が妥当なところ」。
ベルトを掲げるのは、デビッド・マッカラーIBF立会人(米)。
サンタクルスは9月のエリック・モレル(プエルトリコ)戦から、フロイド・メイウエザー、エイドリアン・ブローナー、アントニオ・ターバーらのプロモートに係わるアル・ヘイモンと契約を結んだ。右はお馴染み、ヘイモンの右腕サム・ワトソン。
24歳の王者は、23勝(13KO)1分無敗。
山中選手との王座統一戦。期待のホープ岩佐亮祐(セレス)選手との対戦も面白い。
楽しみですね。
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