元2階級制覇王者で、現在はWBC世界フェザー級6位にランクされる長谷川穂積(真正)選手が、12月22日、地元神戸のリングで再起第2戦に挑む。対戦相手はWBC世界Sバンタム級18位にランクされるアルツロ・サントス(メキシコ)。
北京オリンピック代表からプロ入りしたサントス(26歳)は、12勝(4KO)2敗。今年6月には、長谷川選手からバンタム級王座を豪快なKOで奪っていった、あのフェルナンド・モンティエル(メキシコ)と対戦し、互角以上の戦いを演じスプリットの判定負け。
試合後の両選手の顔を見たら、どちらが勝者なのかわからないほどで、観衆はサントスの健闘を称えた。
来日したサントスの、「長谷川は落ち目だ」との厳しい一言に、「落ち目なのか、スランプが明けたオレなのかは試合で分かる」と切り替えした元王者。
Sバンタム級リミットで行われる試合で、どれほどの動きを見せられるのかは大きな注目。モンティエルが苦戦したサントスに、「一発もまともにパンチをもらわず、お客さんを安心させます」というボクシングを見せられたら、世界王座カムバックへの気運は一気に高まろう。
プライドと生き残りを賭けた、この一戦に挑む長谷川選手へ大きなエールを贈りたい。
さて、海の向こうでは長谷川選手からフェザー級王座を強奪していった男、ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)が、WBC世界フェザー級王座を失って以来の再起戦で、21戦無敗(13KO)のゲイリー・ラッセルJr(米・24歳)と対戦する話が急浮上。
ゴールデン・ボーイ・プロモーションが、来年中に王者ダニエル・ポンセ・デレオン(メキシコ)への挑戦を画策する期待のホープは、16歳でゴールデングローブを制覇し、17歳でアマ世界大会で銅メダル獲得。しかし、北京五輪では減量による脱水症状でリングにあがれず、期待されたメダル獲得は逃している。
アマ戦績163勝10敗のサウスポーは、身長165センチと小柄ながら、抜群のハンドスピードを持つスピード系。最新の3試合は中堅クラス相手に早い回のKOで試合を終わらせているが、パンチャーではない。
31歳の元王者は、G・B・Pのプロモートでラスベガスのリングに登場しながら、実力を発揮できないままデレオンに苦杯を喫し王座転落。試合後、すぐに再戦を訴えっていたが、G・B・Pが示したリマッチへのハードルは、大変興味深い一戦となった。試合は4月に予定。
日本にもファンが多いジョニゴンには、まだまだ落ち目ではなく、「ただ、失敗しただけだ」というところを見せてほしいと願います。実現が楽しみです。
復活へのカギは、貫禄ではなく挑戦。気持ちのあり方が、大事ですね。
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