19日、後楽園ホールのセミファイナル8回戦に出場予定だった高橋謙太(協栄)選手の試合が、相手選手の病気により急遽中止となった。40日前、無敗の日本ランカー 関 豪介(角海老宝石)選手と悔しい引き分けを演じての連戦だったが、大いに張り切っていただけに残念。
こんな時、急遽”代役”が選ばれたりした時代があった。
1980年2月、TBSガッツファイティング。メインは堀畑道弘(協栄山神)vsウォーリー花田(国際)の日本Sウェルター級タイトルマッチ。セミファイナルは日本ライト級のランカー同士の10回戦、 峰 猛 (センターS)vs石戸唯男(ミカド→協栄→三好)の一戦が組まれていた。
試合3日前、石戸選手が急病で出場不可能に陥った。
「大竹、テレビがあるから穴あけられないんだよ。何とか頼むよ」(;^_^A
同門の大竹重幸選手に白羽の矢が立てられ、急遽ピンチヒッターに。「頼むよって言われても、こっちだって困るよ。ホントに頼むよ、だよ~」。(^o^;)
3日で8キロの減量は、練習とサウナ。
「中村先生(隆・現三谷大和Sトレーナー)が一緒にサウナ付き合ってくれて、それがうれしかったなァ」
当時は当日計量。何とか計量をクリアした大竹選手は、周囲の心配をよそに調子が良かった。右アッパーでダウンを奪い、10回見事な判定勝ち。その夜は、大竹選手後援会恒例の焼肉やさん祝勝会へ無事参加できました。('-^*)/
人間、やっぱり危機感ですかねェ。(^-^)/
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これより少し前の1978年。韓国と日本は選手の交流が盛んだった。しかし、韓国からの来日する選手の出国は手間どることが多く、試合当日の来日は珍しくない。朝、ソウルの韓国コミッションで計量を済ませて後楽園ホールに向かうのである。
したがって到着が試合開始時間に間に合わないケースも出てくる。そんな時、朝の計量も済ませた代打が用意されていた。8月29日の後楽園ホール。WBA世界フライ級10位中島成雄(ヨネクラ)選手の対戦相手は、まだ世界ランクに入っていない後の世界王者 金 煥珍(韓国)。
この時、試合当日来日の金に変わって用意されていた代打は、前年の全日本新人王伊波政春(協栄河合)選手。ウォーミングアップも済ませて待機していたが、試合開始ギリギリにバンテージを巻いた金が到着し、代打はお流れ。
そしてこの試合は、金が判定勝ちで世界ランクを奪って行った。人間、やる気ですねェ。('-^*)/
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そして韓国・・・。
9月2日、釜山ではOPBF東洋・太平洋Sウェルター級タイトルマッチ。チャンピオン 朱 虎 (韓国)vs挑戦者串木野純也(進光)の一戦が用意されていた。もちろん、TV中継がある。
1日夜、朱はマネジャーと共に夜行列車でソウルから試合地釜山へ移動。計量は現地時間朝7時である。しかし朱は「寝台車へ行く」という言葉を残し、途中の大田駅で下車し雲隠れ。ケガでウェイトが落ちなかったことが原因だった。
異変を察知した金マネジャーは大慌て。深夜、韓国コミッションに朱の失踪を告げる。OPBF本部のある日本へ緊急連絡を入れた韓国側は、朱の王座剥奪、”代打”として 林 載根を出場させ、串木野vs林の対戦を王座決定戦とすることを要請。
林は前年12月、エディ・ガソ(ニカラグア)の持つWBA世界Sウェルター級王座に挑戦したものの判定負け。その試合内容が、挑戦者として無気力と批判され、韓国コミッションから6ヶ月の試合出場停止を喰らっていた。
幸いにも汚名返上を期し練習を積んでいた林だが、深夜連絡を受けた時点でウェイトはリミット4キロオーバー。タイトルマッチだけにオーバーウェイトは許されない。朝までサウナに入ったという林は、何とか朝7時の計量までに4キロを落とし計量パス。
急ぎ、ソウルから釜山へ向かった林は、夜の試合で串木野選手を圧倒。見事に汚名返上を果たす。
やっぱり人間、やる気ですね。('-^*)/
その後、日本人相手に2度の防衛を果たした林だったが、1974年4月、三原 正 (三迫)選手の挑戦を受けるために来日した際は正規ウェイトを作ることが出来ず、戦うことなく王座を喪失。5回KO負けでプロ5戦目の新鋭に名をさしめ、引退へと追い込まれている。
最近、2ヶ月あまりの準備期間があるにも係わらず、試合の話を断ってきた選手がいる。そのくせ毎日練習に来る。
「そういうのが一人でもいると、ジムの空気が悪くなる」\(*`∧´)/
「お前ね、よ~く考えろ。この先どうなりたいか、何にもないんでボクシングやるんだったら、辞めた方がいいよ。ケガするよ。ボクシングは怖いんだよ」
よ~く考えたらしい選手は、「やる気」を訴えてきた。
「いつでも”代打”でいける気持ちで頑張れよ!」('-^*)/
人間、危機感とやる気が大事です!
応援、深く感謝です!→Image may be NSFW.
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