IBF世界バンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)は、ビクター・サレタ(メキシコ)を9回TKOに破りV2成功から1ヶ月の短いインターバルで3度目の防衛戦に挑む。
12月15日(日本時間16日)、ロサンゼルス・スポーツ・アリーナ昼興行のメインで、アルベルト・ゲバラ(メキシコ)=16戦全勝(6KO)無敗=を挑戦者に迎え撃つ一戦は、米TV局最大手CBSが地上波で放映。これは、1997年のバーナード・ホプキンス(米)VSグレン・ジョンソン(米)戦以来となる。
24歳。22勝(13KO)1分無敗。戦うチャンピオン・サンタクルスは、4階級制覇王者ノニト・ドネア(比)、ティモシー・ブラッドリー(米)、ブレンダン・リオス(米)らと同じキャメロン・ダンキンをマネジャーに持つ。
ドネアはトップ・ランク社、サンタクルスはG・B・Pと、選手をうまく散らしてビッグマネーに結びつけるやり手ダンキンは、今後、どのようにサンタクルスを売り出していくのか。
現代リングにおいて、これだけ短いインターバルで世界王座防衛戦を行うのはきわめてまれで、実力の裏打ちがあっての事となる。
”戦うチャンピオン”と聞き、元WBA世界Sライト級王者アントニオ・セルバンテス(コロンビア)を思い出すファンは古い。(;^_^A
1972年10月、アルフォンソ・フレイザー(パナマ)から奪ったタイトルを1年半で7度防衛。そのうち5度はKO防衛で、”戦うチャンピオン”として高い評価を受け、1973年はWBAの年間最優秀選手にも選ばれた。
1974年10月、セルバンテスは来日し門田新一(泰明・三迫)選手の挑戦を受けた。ライト級でガッツ石松(ヨネクラ)選手に先を越された門田選手は、一階級上げてSライト級での世界挑戦。海外リング経験も豊富な挑戦者は大いに期待されたが、王者は憎らしいほど強かった。
「要は金次第、ファイトマネー12万5千ドルを下らないなら、いつどこででも防衛戦をやる」
「全ては金次第、相手の強さは問題ではない」
門田戦後、セルバンテスは顔色も変えずに言い放った。
今後、防衛戦でキャリアを積みつつ、強豪とのサバイバル戦に突入するであろうサンタクルス。さし当たっては、IBFラテン王者で3位までランキングを上げてきたフリオ・セハ(メキシコ)=22戦全勝(20KO)無敗=などとの対戦があれば面白い。
来年からのIBF、WBO加盟で、日本人選手絡みの面白いタイトルマッチを見る機会が増えることに期待!。
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