23歳の若さで王者のまま交通事故で不慮の死を遂げた、元WBC世界フェザー級王者サルバドール・サンチェス(メキシコ)を叔父に持つ、サルバドール・サンチェスJr(メキシコ)が、12月1日(日本時間2日)、
ニューヨークで空位のWBCフェザー級シルバー王座決定戦に出場。ジェイソン・べレス(プエルトリコ)と対戦。
「勝ってWBC総会に乗り込むぞ!」とサンチェス陣営は闘志満々。
会場のマジソン・スクエアガーデンは、叔父がラストファイトで後の名王者アズマー・ネルソン(ガーナ)を劇的な最終回KOで破った場所。偉大な叔父の形見のトランクスを身に着け試合に挑んだ。
試合は、この日まで19戦全勝(14KO)というペレスが、第2ラウンド終盤早くもダウンを奪う。
ハーヴェイ・ドック主審のカウントを聞くサンチェスJr。
立ち上がったメキシカンは、ラウンド終了ゴングに救われる。
しかし、続く第3ラウンド。
開始早々、ペレスの右アッパーでサンチェスJrは再びキャンバスへ落下。
よく立ち上がるも、ペレスは一気の連打で追い上げる。
ふらつくサンチェスJr。
すかさず、ドック主審は試合をストップ。
ペレスが第3ラウンド38秒TKO勝ちで、空位のWBCフェザー級シルバー王座を獲得。
30年前のマジソン・スクエアガーデン。嵐の連打でレフェリー・ストップを呼び込んだのは、赤のトランクスを身に着けたサンチェスだったのだが。
敗れたサンチェスjrは、30勝(18KO)5敗3分。キャリア初のストップ負け。
27歳の敗者は、後の世界ランカー相手にデビュー2連敗からのスタートでここまで来た。
いつの日か、世界戦で思い出の赤いトランクスを身に着けた姿を見たいものである。
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