19日、後楽園ホール。OPBF東洋・太平洋ウェルター級チャンピオン渡部あきのり(協栄)選手は、挑戦者にOPBF同級1位でWBC世界Sライト級1位にランクされるプラヴェート・シンワンチャー(タイ)を迎え撃った。
世界1位プラヴェート。バンテージ巻きに立ち会ったが、陣営は気合十分。
「世界1位になってやる気が違ってきたようです!」
大一番を前に緊張のチャンピオン陣営。
いよいよ試合開始ゴング。
サウスポー同士の対戦。
立ち上がり、渡部選手は距離を取り左から右の返し。
一方のプラヴェートは、体つきとはうらはらにスピードある身のこなしで、低く攻めてくる。
世界1位のパンチは速く、「もらったらヤバそう」。空振りに場内からため息が漏れた。
得意の右フックが良かった渡部選手。
プラヴェートの出鼻をこのパンチで押さえた。
しかし、しつこく接近戦を挑む世界1位は、簡単に王者にペースを渡さない。
第4ラウンド終了時の公開スコアは、39-37でチャンピオンが1人。しかし、他2人のジャッジは、38-38のイーブン。
クリーンヒットを許している訳ではないが、接近されるとガードを固めざるを得なく、王者は見栄えが悪かった。
そして迎えた第5ラウンド。
プラヴェートの足が揃ったところに、渡部選手の左ストレートが命中。
世界1位は思わずダウン。
王者はすかさず追撃したが、挑戦者は反撃の意志を崩さなかった。
第7ラウンド。
挽回を計らうと懸命のプラヴェート。
あきべぇ、ロープに詰まってはいけない!
= 続 く =
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