17日(日本時間18日)ロサンゼルス・スポーツアリーナで開催された、WBA世界フライ級王者エルナン・タイソン・マルケス(メキシコ)vsWBO同級王者ブライアン・ビロリア(米)による、注目の世界フライ級王座統一戦はビロリアが10回1分1秒TKO勝ち。
初回からダウンを奪ったビロリアは、プレスを強めマルケスを追う展開。
第5ラウンド、それまで距離を取っていたマルケスが打ち気に出ると、ビロリアも応じ激しい打撃戦。
マルケスが攻勢を取ったが、これをしのいだビロリアが右ストレートで2度目のダウンを奪う。
後半は逆転を狙って前に出たマルケスだが、ビロリアは下がりながらもカウンターで応戦。
しかし、両選手共に消耗も激しい。
そして迎えた第10ラウンド、ラッシュしてきたマルケスに冷静に対応したビロリアは、この試合3度目のダウンを奪う。
立ってきたマルケスに猛然とラッシュするビロリア。ここでマルケス陣営からタオルが投入され、試合はストップされた。
強打と共に上手さを見せ付けたビロリアは、これで32勝(19KO)3敗。WBAでは日本は認めない?スーパー王者となった。
同じリングで行われたWBA世界Lフライ級タイトルマッチは、王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が、挑戦者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を12回判定に退けて5度目の王座防衛に成功。
スコアは、118-110、116-112、116-112の3-0。
強いプレスで挑戦者にプレッシャーをかけるゴンサレスは、重い左ボディを交え強いパンチを振り回す。エストラーダはフットワークを駆使し、細かいパンチで対抗。
動く挑戦者を追うチャンピオン。迫力あるパンチが繰り出されるが、狙いすぎか振りが大きく会心の一撃とはならない。その間、エストラーダは小さなパンチを必死に繰り出す。
強打vs手数の様相となった試合は後半戦に。クリーンヒットをもらってもひるまない挑戦者はタフだ。ゴンサレスにも消耗が見える。最後まで攻めの姿勢を崩さなかった王者だが、期待のKOシーンを作るには至らず試合終了。
フライ級統一王者となったビロリアから、対戦エールを受けたゴンサレス。
3階級制覇を賭けたビロリアとの対戦は、大いに興味深い。強い相手を前に、仕上げたゴンサレスがどんなボクシングを見せるのか。フライ級に上げ、さらにパワーが活かされるのか。面白い試合になりそうです。
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